国を信じる

報道ステーションで福島原発の特集をしていた。見終わった感想を述べると「昨日より今日」だと思う。終わったことの評価や反省は誰にだって出来る。ジックリ考えられるし安全な場所にいますから。でもTVメディアや大手新聞は事故時に風向きの情報すら流す意志を全く持っていなかった。

もう一つ。メディアの役割は政府や役人の言うことをそのまま伝えることじゃない。むしろ全て違うと考え、そいつを確認していくことだと思う。されどメディアの上層部を見ると「ホントは国家公務員になりたかった」人が多い。警察が「自転車は本来車道」と言った途端「歩道を走っちゃイケナイ」となってしまう。

もちろんキチンとした内容を取り上げる番組や解説者も居るけれど、残念ながらガス抜きとして取り上げられている感じ。消費増税だって解説者やコメンテーターは「財政削減が先」と言うが、ニュースなどの基調は「増税無しだとやっていけない」。政府や役人の言うことこそ正しいと考えているんだと思う。

どじょうは「原発は冷温停止になった」と言った。多くのメディアはそのまま報じている。でも御用学者以外の専門家を見ると、皆さん「ふざけるな」状態。これまた1〜2年して公式の事故報告書など出た途端、カッコつかなくなり「原発事故の真実」などとタイトル付けた反省番組を作るのだろう。

国民だって同じ。「国を信じる」という人の多さに驚くよりあきれる。少し勉強したら、そんなコト絶対考えない。というか国を信じて酷い目に遭った人は、自分の意志なんだから諦めるべきかと。国は絶対責任なんか取ってくれない。好例が警察です。被害届だって自分達の都合で受ける断るか決めるのだ。

ホントに信用できるの、海上保安庁に代表される遭難した時のレスキューくらいでしょ。日本の歴史を見ると、総じて「現場」の方が優秀。その海上保安庁すら「上からの理不尽な通達」があると曇る。地元の勢力争いに巻き込まれている宮古島の海上保安庁の対応はデタラメだったです。

最後の希望は何度も書いてきた通り延命治療を止め「製造業が海外移転を完了する前に財政破綻すること」である。海外に工場を移した後だと、もはや日本に何も残らない。今ならハイパーインフレに伴う為替レートの大幅な見直しにより、日本で生産することのメリットが出てくる。

ということばかり考えていると気分がクサクサしてくるので、釣りに行くかスキーに行くかリーフのオーディオのスピーカーでも変えようかと思う。趣味や文化はこんな時の気分転換にピッタリでございます。しかも仕事が自動車ヒョウロンカだってんだから息抜きの材料にゃ困らないワな。

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4 Responses to “国を信じる”

  1. 後日談 より:

    sppediの情報は、日本の気象庁のデータをドイツ気象庁が入手して逐時発表していました。国沢さんの嫌いな2chでは、そのデータを元に相馬地域への避難は危ないとの訴えが多くありました。日本のマスゴミは官報と考えるべきです。
    消費税いずれ欧州なみの20%以上まで上がると思いますが、フランスではかつてクルマなど耐久消費財の税率33.3%でしたが、庶民の自衛手段はすさまじいものでした。中古車売買は業者を通さない。すぐに必要でないものは、スペインやギリシャ・トルコに行って無税で購入する。
    日本でも消費税上がると韓国での買い物が増えて儲かるのは韓国商売人だけになります。

  2. Jamira より:

     格納容器内がどうなっているのかも不明な状態で、
    年内の冷温停止が達成された、と誇らしげにのたまうどじょうを見て
    「お前の頭が冷温停止」
     うまい事言う人がいるものです。

  3. Tomi@群馬 より:

    お疲れ様でございます。
    小生もいろいろ有りましたが、何とか年の瀬を
    迎えられました。
    とにかくまず、出るものを減らしましょう。
    議員さんを減らしましょう。
    公務員、天下りの温床の外郭団体を減らしましょう。
    その上でなら、消費税アップも結構。
    年金も、自分の払った分で、自分がもらえるように
    変えましょう。
    橋下さん、師匠、一緒に戦いましょう。

  4. applefanjp  より:

    時は流れ、私たちは過去の事例から多くを学んできたはず。
    ところが
    実は何にも変わっていない。
    示されるデータや記事が
    「誰のためのものか」
    よく考えてみたい。
    いや、多くの人にそういう情報を見る目を養って欲しい。
    でないと、未曾有の出来事であった震災の今年からも
    学ぶことが少ないまま、未来に進むことになってしまいます。

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