天女の羽衣
4月29日にB747の貨物機が墜落した。下でリンクした通り、珍しいことに落ちるまで動画で残されている。離陸直後、ほぼ真上を向いた状態になり、大気速度限りなくゼロに。スロットルは全開になっているから必至でコントロールしようとしているのだろう。しかし文法通りに失速して落下。
コントロール出来ず地面に落下してしまった。搭載していた荷物は軍用車両だったという。おそらく固定が不十分だったため、上昇中に後方へ移動。当然の如く重心も後方に移動する。こうなると打つ手なし。機首上げの姿勢となってしまい、回復することは絶対に出来ない。未だにこんな事故が起きる。
7名のクルーが亡くなったという。残念なことです。ご冥福をお祈りします。どんな事故もそうだけれど、様々なミスやタイミングの悪さにより、あっという間に起きてしまう。そいつを防ぐのがニンゲンの知恵だ。文明も文化も宗教も、事故から身を守るための術や事故に遭遇したときの対応方法が多い。
なのに本日のTOPに書いた通り、事故に遭うような確率を積極的に選んでいる輩も多くでてきた。そういうケースで発生した事故は、長い年月を掛け、たくさんの貴い犠牲によって成り立っている「安全」を無視したもの。「掟」を守った上で起きた事故と全く別の次元で扱うべきだと私は考えます。
三保の松原が話題になっている。ここの伝説『天女の羽衣』だけれど、三保の松原の入り口にあるお土産屋さんのオジサンに聞いたら「う〜ん!」。伝説が出来た当時、海外からのフネが日本にやっってくるようになった。航海術やフネを考えると、事故も多かったことだろう。実際、日本の遣唐使も頻繁に遭難している。
土左衛門が多かったそうな。しかし生きて海岸に流れ付いたケースもあったに違いない。濡れた衣服を乾かそうと木に掛けたところに、地元民が出現。「これは素晴らしい布だ」と持って行こうとする。三保の松原の天女伝説を見ると「それは私のモノだから返して欲しい」。で。「それならばなおさら返すわけにいかない」と漁師。
これ、天女の話に出てくる一文だ。可哀想にねぇ。着物取られた状態で踊らされたり泣かされたりしたんだろうなぁ、というのがお土産屋さんのオジサンの説である。さもありなん、と深く納得した次第。日本の多くの海岸に羽衣伝説は残ってます。当時の日本の貧弱な衣服からすれば、天女だと思って当然かもしれません。
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今朝のテレビ番組で「三保の松原」を「日本の松原」と誤ったテロップを出していました。
番組の終わりごろに訂正と謝罪がありましたが、勘違いやタイプミスは考え難く、まともな日本人ならこんな間違いをするとは思えません。
日本のテレビ局はどうなっているのでしょうか。
天女の羽衣の解釈、素晴らしく納得できました。
ありがとうございます。
昨日、師匠のトップを読みながら、
最近思っていたことをまとめて、
今朝、自分のブログにアップしました。
あらら、
こちらに自分の思いと相通ずる記事を
お書きになっていらっしゃったんですね。
歴史、過去に学ぶことにも意義があります。
でも、どうして、こうなのでしょう。
学校でも昔も今も交通安全教室を行い、
毎年のように先生方向けの研修会もほとんどの自治体で行っています。
自分のブログに書きましたが、
ネットの接続に速さを求めることと
自動車等の移動に速さを求めることとは全く違うのに。
やったもん勝ち!言ったもん勝ち!
そんな感じが蔓延っていること。
なんとかせねば。
師匠と思いは同じです。