工場で活を入れられた
ホンダが4輪と2輪の工場を見せてくれるというので、こらラッキーとばかり連れて行ってもらう。タイの4輪の工場は10年ほど前に取材させてもらったけれど、2輪についちゃ日本の工場も見たこと無い(ブラジルのマナウスの工場だけ見たことある)。どうなっているのか大いに楽しみでございます。
4輪の工場についちゃ「ずいぶん大きくなりましたね!」。当時、3万台くらいの規模だったが、今や24万台というキャパシティを持つそうな。間もなくブリオの生産も立ち上がり、フル生産に近くなるという。ホンダに限らず今後タイの工場はいろんな意味で(例えば新興国のモデル工場)重要な拠点になると思う。
続いて2輪の工場。元気あると聞いていたけれど、まさかこれほど賑やかだとは想像もしておらず。ラインが見えないほどのワーカーの数に圧倒される! しかもノンビリした国民性だという概念を根本的に見直さなくちゃならないほど手の動きは早い。見る見るバイクが組み上がって行きます。
日本の工場じゃ考えられないほど贅沢!
一番印象的だったのは働いている人の笑顔。ラインを見ていると皆さん挨拶し、にこやかに笑いかけられる。世界中の様々なメーカーの工場を見てきたつもりだが、この工場くらい挨拶され、笑顔を投げかけられた経験は無し。聞けば「一度入ってきた従業員は全く辞めないです」。良い工場なんだと思う。
なんだかモノ造りの基本を思い出した。やっぱし工場って素晴らしいです。もちろん良いことばかりじゃないだろうが、総合的に評価したら圧倒的に良い面が勝っている。日本から駐在しているホンダの人も、皆さんやりがいがあって楽しいそうな。モノ造りをしている企業は、ぜひともこの工場を見学したらいい。元気一杯になるだろう。
カブ110のエンジン。もちろんインジェクション
この日はトリプルヘッダー。続いて2輪の販売店を見に行く。これまた元気一杯! 1日20台売れるというのだから当然か。参考までに書いておくと、110ccの『WAVE』で約7万円。150ccの『CBR150R』は約20万円とのこと。ヘルメットもフルフェイスで1400バーツ(約4000円)だという。
ジェット型なら600バーツ(約1700円)
新車登録費用は約1400円。これならタイに来てCBR150Rなど購入。ツーリングを楽しんだ後、持ち帰ってもいい。8台くらいまとまれば、1台あたり2万円くらいで日本まで運べるそうな。CBR150Rなら軽二輪登録となるため高速道路も走れます。来年はツーリングを企画するか?
CBR150R
活気あふれる2輪の工場を見たら、なんだかすっかり元気になった。40年前の日本って、どこの工場もあんな感じだったんだろう。といった流れから昨日のTOPになった次第。明日はラリーカーを日本に送る算段をし、明後日の朝に出国する予定。CBR250Rの試乗は次回にします。
<おすすめ記事>
タイ工場は女性がラインに立っていると思っていましたが、男も働いているんですね