新潟で発生した地震の津波注意連呼、東日本大地震の反省が全くされておらず!(18日)
大手メディアは東日本大地震で津波による死者を数多く出した反省をしていないのか? 22時過ぎに新潟県で発生した最大震度6強の地震を受け「1mの津波が予想されます、注意してください」の連呼。今回は津波注意報だし、震源地の直近も津波が観測されていない。なのに強い調子での注意喚起を連続してます。針小棒大な報道は狼少年を作り出すことを反省したと思っていた。
ちなみに東日本大震災の時は4分後に大津波警報が出た。みな緊張したものの、NHKの検証によれば以下の通り。私も東京でTVを見ていたのだけれど、報道を見て感覚的に「あまり大きな津波じゃありませんね」と思った次第。報道を聞いて逃げ遅れた人がたくさん出たという。十分逃げる時間があったのに津波に襲われた小学校なども、判断ミスをしたに違いない。
津波の第1波到達午後3時ちょうど, 次のような津波到達の第一報が報じられた。 「今津波観測の情報です。 観測された津波, 岩手県の大船渡港で午後2時54分,20センチの津波が観測されました」。続けて,午後3時02分,宮城県石巻市鮎川, 岩手県釜石港,青森県むつ市関根浜に津波が到達したことが伝えられた。高さはいずれも「50センチから微弱」というものであった。
東日本大地震の時に報じられた津波の高さは岩手県で当初3m。今日の新潟の地震の場合、1mの予想で実際は微弱。東日本大地震の「予想は3mで実際20~50cm」という報道を聞いたら、そんなモンかと思うだろう。報道というのは、針小棒大じゃ意味無し。心配だからたくさん警告しておけって無責任です。NHKの検証記事をリンクしておくので御覧下さい。津波被害は人災だった。
新潟の地震も東京大学の地震研究所の人が、地震終わって1時間以上経った23時35分に「津波に注意しろ!」とNHKでコメントし、そういった情報で鶴岡市などが深夜高台へ避難するよう指示したという。なんたるちゃ。反省無し! こういうことばっかりやってるからメディアも学者も信用を失う。そして本当に危険な時に「またか」という判断を誘ってしまう。
ありもしない津波の報道より、とりあえずどういった対応をしたらいいのかというサイバイバル手段を紹介すべきだと思う。情緒的な報道をするのなら、ホンダなどのプローブカーによる「通行出来る道路」を広めるなど、役に立つ情報を発信して欲しい。本当に心配すべきは、今回の地震が前震かもしれないということです。しばらくは注意しておくべきだと考えます。
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