日本からバイク文化が消える日(21日)
昨日オートックワンのニュースで125ccバイクの免許緩和について書いた。いつもの如くYahooニュースの方にも転載されていたのだけれど、なぜか中ヒットし、コメント欄にアンチ緩和の書き込み多数! 例によってハンタイ大好き君の意見交換会の如し。おそらくクルマの免許も持っていないのだろう。125ccバイクを超高性能車だと理解しているらしい。
上が2スト50ccで下4スト125cc
そらそうだ。私だって始めてスーパーカブに乗った時は「すんげぇパワーだ!」と思いましたから。ローに押し込んだままアクセル開けてギアから足離した途端にウイリーしたヒトだってたくさんいることだろう。しかも当時の2スト50ccってトルクあった。ミニトレとか軽く80km/h出ましたから。チャリンコしか乗ったことなければ125ccはスーパーマシンでありましょう。
125ccの方がマイルドで乗りやすい
もっと言えば4輪のAT限定の普通免許だって取得すれば600馬力のGT-Rニスモに乗れる。全長11m×全幅2、4mのモーターホームも運転できてしまう。ハンタイ大好き君って、こういった「すでに決まっていること」の奥行きは全く見ず、新しいことだけハンタイハンタイと騒ぐからステキであります。おそらくハンタイ君達は、家の中から出るのが怖いんだと思う。
CB50JXは100km/hでましたね~
私ら若いときは「新しい世界」や「新しい環境」を見るのが楽しかった。バイクやクルマさえあれば好きな時間に好きな場所に行ける。これが当たり前だと思っている人達と対照的に、家の中こそ安息だというヒトがいるのだろう。極端な例は引きこもりながら、ハンタイ君も広義の&精神構造的な引きこもなんだと考える。当然ながらヒマだから、便所の落書き大好き。
ここからが問題。ハンタイ大好き君の存在はしかたない。ただ意見を聞いてしまうと、新しい決断をナニも出来なくなる。おそらく二輪免許の緩和も、たくさんの反対意見が関係官庁に寄せられることだろう。無事是名馬上等の役人達からすれば、バイクなんか無い方が事故も減っていいに決まってる。となれば「緩和しましょう!」という方向は選びにくい。
ジツは2010年から緩和の動きが出ているのだけれど、その度に反対の意見押し寄せ継続審議になった。おそらく今回も「そろそろどうか?」と観測気球上げたら依然としてダメ。継続審議だろう。私ら若い頃は、ジジイ共が「アブないから乗るな!」と言って3ナイ運動まで起こした。なのに今や規制大好きのアニメ君達によってナニも出来なくしている。
昨今バイクに乗るのは45歳以上か、改造した大型スクーターに若いヤンキーになってしまった。このままだとバイク文化が無くなるのは時間の問題。もはや日本のバイクメーカーは、生産拠点だけで無く開発拠点も海外に移さなければならなくなるだろう。といった流れは現実に起きており、日本以外のバイクメーカーがドンドン出てきている。寂しいことです。
ちなみに私が最近バイクに乗らなくなった最大の理由は駐車場不足。都内だとバイクに乗っていっても止める場所無し。そういった意味からすれば警察もバイク撲滅絶賛大運動中なんだろう。ハンタイ君達の同士ですね。警察なんか産業の興隆衰退など全く関係無し。「輸出減ったって俺たち関係無いもんね!」そういった点じゃ最も内向きの役所かもしれない。
まぁバイクが減った分、バイクの事故は減るだろう。されど法規もヘッタクレも守らない自転車に流れており、結果「2輪車」というククりの事故は減るどころか増えている。
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