柳川鍋
午前中原稿書き。先週のメガWebのイベントで原稿が押してしまい、今週ずっと2日遅れの状態。この週末で何とか追いつかなくちゃならぬ。明日は本来ならチャリティ釣行の予定だったけれど、台風の影響で中止。強い南風、常時吹き続けているのでなく、東京は突風でございます。
野田内閣を「泥臭いどじょう」だとメディアが書く。タダでさえどじょうを食べる文化は衰退しつつある。泥臭いサカナだと周知徹底させられちゃったワケです。確かに地方だと味よりタンパク源だったろう。でもキチンと手間掛けて調理された柳川鍋を食べると、全く臭みは感じない。というか積極的に美味しい。
祖父が気が向くと柳川鍋を作ってくれた。江戸前のうなぎと同じく1匹ずつ背開きにして小骨まで取る。対照的なのが「丸鍋」と呼ばれるどじょうをそのまま煮込む鍋だ。私は成人になるまで「丸鍋」を知らなかったので、最初に食べたときは「ダメだこりゃ!」。というか今でもダメだ。食べない。
興味深いことに「江戸っ子」なら「江戸の精神」を持っているかと言えば、明確にNoである。江戸の人達はカッコ良いことを「粋」と称し、その反対を「イモ」と呼ぶ。言うまでもなく江戸ってよそ者の集まり。出身地を問わず、粋を好む人が江戸文化を育ててきたんだと思う。私は食べ物であっても「イモ」は嫌い。
野趣と野蛮は紙一重。江戸前文化の特徴を上げるなら「手間を掛ける」である。クセのある食べ物を上手にいなし、良い部分だけ引き出すことを考えている、と言い換えても良い。もっと言えば高い普遍性を持つのが江戸の調理法。果たして野田内閣のどじょう料理は「丸鍋」か「柳川鍋」か。
夜はサッカー女子の韓国戦。最後までゴールに嫌われた昨日の男子北朝鮮戦と違い、前半でリードしたから安心して見てられると思いきや、後半攻められる攻められる。何とか凌げてよかったよかった。次のオーストラリアに勝てればほぼ確実。でもオーストラリア、強そうだからなぁ。
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どじょうを食するのに
選択するのは丸鍋か柳川鍋か。
ブログを読みながら、なるほどと思いました。
自分も東京生活時代に
どちらもいただきました。
もちろん、その後、柳川鍋になりましたけど。
でも、丸鍋を注文する方も結構いらっしゃる。
相手を大切にし、心意気を示し、丁寧な仕事を心がける。
自分も大切にしていこうと思います。