燃料電池でレースやってるのはオタンコですよ(10日)
昨日ユーチューブにアップしたミライの車載動画を見た西洋人の知人達から「凄いね!」とメール貰った。ちょっと嬉しい。欧米のヤツらは徹底的に遊ぶ。うらやましいくらい真剣に遊ぶ。そこからいろんなモノが出てくるんだと思う。道具を使うスポーツは全て西洋人によって作られた。ダイビングもゴルフもテニスもモータースポーツもスキーも、でございます。
有色人種の中で最も頑張るのは日本人だけれど、まだ足りないと痛感すること多い。そんな中、西洋人から「凄いね!」と言って貰えたら上等だ。確かに未だ燃料電池車は次世代の、いや次々世代パワーユニットである。なのにアクセル全開でサーキット走り、コースアウト上等のレースなんかやっちゃってる。しかも2台とも自動車メーカーの持ち物じゃ無い。
いや、1台は学校の持ち物なのでお金持ちのオーナーか。私のミライはレースで有効な車両保険に入っておらず。冷静になって考えてみたらオタンコなことをやってます。昨年WRCでミライを走らせた時も「コレはオレのクルマ~。作ったのはこの白髪のヲジサン~」と言ったらみんな驚く。私のエキセントリックさをサポーターして頂いてる皆さんのおかげですワな。
少しばかり心配なのは若い世代を中心に、行動範囲も夢も喜びも小さくなってきてしまったような気がすること。学校教育でクラークさんの『少年よ大志を抱け』をもう一度教えて欲しい。このままだと中国に日本のポジションを奪われちゃいそう。中国人も西洋文化に興味津々。私からはナニも出てこないと思うけれど、精一杯日本人の”遊び”を追求します。
ちなみに昨今、燃料電池は劣勢。電池技術の向上で電気自動車が次世代車のメインになると言われてきた。私もそう思う(電気自動車も大好きですが)。それでも次々世代は燃料電池だと考えます。今の4倍の性能を出せれば、600馬力のパワーユニットになる。2倍でWRCのWRカー用に使えるし、4倍になればF1用にも使えるほど。こうなると電気自動車は厳しい。
600馬力=約440kWを30分出そうとすれば、30kWhのリーフ7台分に相当する220kWhの電池が必要。これだけの容量の電池を小型&軽量化するのは物理的に難しい。急速充電をしようとしたら、1000Vとか500Aとか必要。燃料電池なら可能性あります。燃料補給に掛かる時間だって電気と比べれば圧倒的に短くて済む。未来は燃料電池だ。
課題は育てていくモチベーションを維持することだと思う。ホンダ・クラリティが発売されたのは今年だけれど、全く話題にならなくなってしまった。ミライだって、てんで話題にならないです。元気の無いホンダにゃ期待出来ないけれど、トヨタは粘って欲しい。それには暗い「ECO」の念仏より、賑やか&華やかにアピールしていくのが一番良いと考える。
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