素晴らしい思い出
今年のラリーを断念する際、たくさんの人から「ディフェンディングチャンピオンなんだからダメもとでスバルにパーツを頼んでみたらどうか」と言われた。そこで「中古のエンジンとミッション、足回りのパーツ類が余っていませんか?」と打診してみた次第。今や主力は現行インプレッサなので旧型用が残っていると考えたのだった。
2005年APRCキャンベラ
結論から書くと「私の予算だと今シーズンの出場は無理ですね」でございました。スバルの純正部品を除いても、期限切れになっているシートやシートベルトを交換しなければならず、ショックアブソーバーのオーバーホールなど必要。そいつに部品の交換分を加えてみたら「ダミだな」。
オーストラリア人のコ・ドラ
一昔前まで、スバルに限らず三菱やダイハツも有力プライベーターに消耗部品を出してくれたもの。今回の件、逆に考えると「スバル本社はモータースポーツに対する興味を失った」ということと理解した。もちろんSTIはSTIの予算で可能な限りトップチームのサポートをすると思います。
2005年のWRCジャパン
されど古今東西、プライベーター抜きでピラミッドなど構築できない。その点、久世さんは素晴らしかった。底辺を育てようと一生懸命でしたね。三菱もスバル以上にエントリーレベルのドライバーを育ててきたと思う。どちらも今の体勢になってからモータースポーツという「文化」を支持しなくなった。残念です。
2008年のWRCジャパンで久世さんの賞を貰って嬉しかった
ニンゲン、盆暮れ正月無しで生きていけるけれど、そんな人生は魅力無い。クルマも同じ。夢が無いメーカーのファンになるクルマ好きはいないです。「クルマ好きなど減る一方なんだからそれでもいいでしょ?」と言われれば「その通り!」。スバルの判断は正しい。おそらくモータースポーツやっても売れ行き伸びません。
クルマを整備してるのを見てるのも好き
そんなこんなでインプレッサのラリー車は手放し、来年の参戦を夢見てトゥインゴかフィエスタのR2でも考えようかと。ヨーロッパのメーカーはどんな苦境になってもモータースポーツを諦めないです。貧しくてもニンゲンがサッカーやお祭りをやるのと同じく、クルマで速さを競うのは当たり前だと考えているに違いない。
移動の道具(文明です)を売るメーカーなら文化など不要。安ければいい。でもスバルや三菱自動車の価格帯だと文化は必要かと。それにしてもインプレッサでのラリーは楽しかった。今まで様々な乗り物を体験してきたけど、あんな楽しいモノはないです。
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欧米に叶わないと思うのは、レギュレーションの変更です。どこかが勝ちすぎたり、個別の技術が突出しすぎたら、ガラッと変えてきますよね。
そのリセットを公平として、皆が受け入れるのは、多国多民族の欧米の文化なのかもしれませんね。
日本は、決められた規格内で極めるまで尖って、尖るあまり浮世離れして、最後は自滅していくパターンが多い様に感じます。これも日本の文化のひとつなのでしょうね。
このあたり、もう少し有識者たる評論家の皆さんに、頑張ってほしいと思います。
煽るだけ煽って知らんぷりする評論家の記事は、雑誌を買っても見ないようになりました。
ナンバー付きでも出来るジムカーナやダートトライアル、ラリー。
一番手軽に始められるジムカーナでも使える車が少ないようです、ABSや横滑り防止装置などが付いてくれば価格が上がり、ますます使えない車だけになりそうな気がします。
車が”止らない!””曲がらない!”を免許取得の早い時期に体験出来るシステムが有ればなーと思っています。
スタートの興奮と、頭真っ白!な瞬間を年に何回かは楽しみたい気がするのですが、最近はできていません。
寂しさを感じさせる日記ですね。
何もサポートはできませんでしたが
国沢さんが活躍するのを楽しみに見ておりました。
今回の写真、走馬燈のように思い出されましたね。
(ちょっとオーバーな表現ですが)
またラリーでご活躍される日を楽しみにしております。
私がもしスバルの人間だったら、宣伝の費用対効果を考えても、ぜひ使ってくださいとお願いしたいくらいですが。
でも、スポンサーされて変に貸しを作られても大変かも。スバルといっても、今やトヨタですから。
モータースポーツって、エンジンの載った車じゃないといけないんですかね?
インホイールモーターの車両とかで4輪を交互に逆回転させたりしたら面白い競技が出来そうな気もするんですけど・・・
何もEV=エコレースばっかりじゃないと思うんですよね。
恐らくは何でもありのアメリカ辺りで面白げなカスタムカーが作られてX-GAMEよろしくそこから新しいモータースポーツが生まれたりするんだと思うんですが、日本でそういう新しいスポーツが生まれる可能性が無さそうなのが残念だしつまらないです。
何と申し上げてよいのか、言葉を失います。
アジパシ、ラリージャパン、タイ選手権・・・生で見に行ってるわけではないけれど、ほぼ毎日このブログを読ませていただいておりますので、まるで昨日のことのように思い出します。
一度しかない人生、エンジョイするも苦しむもその人なりの生き方ですが、どうせなら楽しい方がいいに決まってます。
いずれにしても、日本国内メーカーは今後どんどんこういった楽しみが少なくなる方向に進むことは間違いないでしょう。営利企業ですから。残念ですがそれが現実なのかもしれません。
何とかしてラリーフィールドに帰ってきていただくことを切に願います。応援しています。