自動車メディアはネタ枯れ。ユーザーも買う気スイッチ入らず(15日)
普通、クルマを買おうというスイッチが入るのは、何らかの情報に接した時だと思う。魅力的な新型車であってもいいし、イベントであってもいいし、メディアに掲載される記事であってもいい。逆に何のアナウンスも無いクルマだと、買う気スイッチ入らないです。自動車メーカーの中において「買う気スイッチ」を押させようとするのは宣伝と広報活動である。
今までは宣伝も広報も新型車が出る度にたくさん仕事をすることになり、結果、多くのメディアで新型車の情報が出回る。はたまたライバル車が出れば比較対象とされることにより、これまた露出されるため買う気スイッチを入れる要因になるのだった。しかし! 最近のように新型車が出てこないと、買う気スイッチを押したくなるような情報も出てこない。
好例が三菱自動車である。不祥事以後、宣伝も広報も全く情報を出さなくなった。正確に言えば私の場合、宣伝は全く付き合いがないから解らない。少なくとも広報は、商品(クルマです)を担当する部門さえ、クルマの情報を一度も流してません。予算なくても何らかの手は打てるだろうし、そもそもクルマをアピールしなければ仕事をしてないということ。
こんな時こそメディアを回り状況説明したり、全日本ラリーや全日本ダートラなどに行って三菱車で参加してる人から話を聞いて情報集めるなど、いろんな仕事があると思う。それとも現在の三菱自動車の皆さんは新生三菱自動車に期待していないのだろうか? アウトランダーPHEVはとっても良いクルマだと思うけれど、このままじゃ売れないと考えます。
広報と言えばホンダも休眠状態のように思う。ここにきて何の情報発信もしない。ホンダというメーカー、伝統的に情報発信を得意としてきた。「人の噂も75日」と言われるが、ニンゲンの頭の構造って75日くらいで急激にイメージ薄くなるという。逆に考えると、75日毎に情報発信していれば、常に何かやってる感出る。最近のベンツ・ジャパンなど好例ですね。
ホンダは会社の規模から考えればベンツ・ジャパンよりはるかに多くの役に立つ明るい情報を出せると思う(あまりにショッパイ情報は不要です)。宣伝のようにお金でなく、情報の質でメディアが釣れて記事になったら広報の手柄だ。いずれにしろ新車不足=情報不足。自動車メディアはリコールや不祥事の記事を載せても売れない。楽しいネタ探しに注力してます。
ちなみ業界通曰く「定年が見えてるベテランはめんどくさがってナニもしない。若手は経験無いためか、全般的にベテランからすれば小さい。本来なら主力となる30歳代はクルマ嫌いで元気も夢も無くルーティン仕事しかやらない。かろうじて元気良くて経験あるのが40歳代から50歳代の前半ですね」。これ、自動車ギョウカイだけの話じゃないような気がします。
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