薄味世代が作る薄味商品魅力無し! だから家電業界キビシイ。ホンダは変わる(26日)

サンヨーに続きシャープも経営的に追い込まれてしまった。いや、この二社だけでなく、東芝やソニーだって家電部門についちゃ厳しい。たまたま大手販売店で家庭用TVの営業をやっている人に話を聞いたら、49インチ以上の大型TVは積極的にLGを進めているという。なかでも4Kといった高機能商品の場合、日本のブランドより多少高価でもLGが魅力的らしい。

驚くべきは価格で、もはや東芝やシャープといった日本ブランドとLGは横並び。とはいえ実際の売れ行きについちゃコストコのように外国人の顧客多い販売店を除けば、日本ブランドの方が圧倒的に多いのだとか。私の家にも海外ブランドのTVや家電製品は皆無。PC関係でDELLなど持っているくらい。ただ海外市場なら完全に日本よりLGの方が優勢である。

このままだと家電業界はジリ貧だと思う。おそらく家電ギョウカイにゃ愛や夢のある人が少ないのだろう。自動車産業でも問題になっている「競争に疲れた団塊の世代」+「30歳代を中心に広がる薄味世代」(スキーや海外旅行に行かないなど活性低い)に企画などまかせてしまっているのかもしれません。唯一頑張ってるの、カメラ分野です。カメラには愛も夢も感じる。

面白いことに薄味世代もおねいさんを撮るのが大好きなので、カメラ好きメチャクチャ多い。つまりカメラギョウカイのみ薄味世代がいないんだと思う。薄味世代は10年間程度続くのだけれど、この間に体力を失った企業からキビシイ状況になっていく。自動車ギョウカイは何とか耐えた。家電ギョウカイもまだ遅くない。パナソニックや東芝、日立あたりに期待したいと思う。

今回発表されたホンダ人事の本質は、責任を取らず口だけ出す人達&薄味世代によりワクにはまったクルマ作りしか出来なくなっていた状態から(リーマンショックと大震災も保守化をもたらしたかもしれません)、責任者を明確にして濃い味のクルマ作りに切り替えようというもの。だからこそ15年に一度の思い切った人事だと書いた。クルマ作りの方針転換なのだ。

最近のトヨタを見ていると、すでに濃い味作りに舵を切った効果が出始めている。トヨタに続きホンダも舵を切ろうとし始めた。自動車産業は”鼻が効く”のか、荒れた海を回避する能力を持っている。家電ギョウカイも、敏感な”鼻”を持っていればきっと良い方向を向くと思う。社員の能力レベルは、自動車もカメラも家電も大差無し。指揮官と人事で決まると考えます。

健全なメディアの存在も大切である。ダメなクルマなど無くなったから厳しい評価など意味ない、という意見には相当同意するけれど、興味深いことに今でも中古車市場を見れば人気車と不人気車が明確に存在する。下取りの無い家電業界なら甘い評価でも問題なかった。自動車ギョウカイに必要な情報は甘口でも辛口でもない。正しくて客観的な情報だと思う。

 

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