達人
V40は黒パールだからしてガラスコートをしないとカンペキにアカンでしょう。キズ付きやすいし、そもそもキレイに見えない。最も難しい色の一つだ。当然のことながら契約した時点でポリッシュファクトリーの予約を入れておきました。本日入庫。果たして塗装の見立てはいかに? ベルギーのゲント工場製です。
もちろん多少の補修や塗り直しなど珍しくない。したがってレベル低くても気にせず! 今まで及川チェックを受けてカンペキだった新車など一台たりとも無し! 90点なのか60点なのか「こりゃ酷い!」なのか。一つだけ間違いないのは塗装の不具合ならポリッシュファクトリーで120点になります。
人間いろんな能力がある。どんなカテゴリーであってもTOPの人達のレベルって凡人にゃ神業にしか見えない。及川さんの「塗装の見る目」は強烈だ。自動車工場の塗装検査係の親方を白バイ乗りの親方だとしたら(これでも十分凄い)、どんな条件でも信じられないくらい速いパリダカのTOPライダー級です。
面白いことにこの手の「能力」は競う競技無し。しかもスゴ過ぎて凡人にゃ解りにくいため、一般社会だとビジネスセンスのある人達が「名人」とか「ブランド」になっている。ホンモノは案外「知る人ぞ知る」状態。そういった点からすればサンコーワークスの喜多見さんも同じニオイがする。
喜多見さんは10代後半から目立ちすぎ、叩かれたり利用されたり調子に乗ったりしているウチ、ジジイになってしまった。実力は凄い! 仕事柄、自動車メーカーの足回り担当の人と思い出すことも出来ないくらいサスペンションの話をしてきたものの、理論と現実と現物は一体化していない。
喜多見さんの凄さは理論と現実と現物を、自分で設計し、自分で制作し、自分で乗ってセッティングすることによって完結出来ること。無いのは予算と時間だ。でもお金と時間があれば楽しいかと言えば、人生そんなことないから面白い。通人にキッチリ評価してもらえ、自分で納得出来る仕事になれば幸せだ。
私は及川さんや喜多見さんのような実力を持っていないので、こういった名人や達人の仕事ぶりを、読者諸兄に少しでも紹介できたらと思っている。ただし及川さんや喜多見さんに仕事を頼んだらどうか、ということには全くならない。すでに御両人とも十分過ぎるくらい忙しいので、そんなこと不要だ。
ただ「う〜ん!」と思える磨き屋さんに頼んで凄いと思っている人や、プリウスのボディ補強パーツ入れて凄いと思っている人を見ると「通じゃないですね」。袖ふれあうのも多生の縁。私のWebを読んで頂いている人にはカッコよいクルマ好きでいて欲しい。ゲント工場のV40にどんな評価が下されるかワクワクしている。
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及川さんのページを久しぶりに拝見しました。
相変わらず、良い仕事をされてますよね。
近隣の方がうらやましいです。
通販で及川さんのコーティング剤を買おうかなあって
検討中です!