電池について突っ込む

お昼に軽くうなぎ屋を経由し、田町の三菱自動車で行われる短距離型i-MiEVの発表会。読者の方からよく聞かれる「なんでリーフより高いのか?」という件を公式に聞こうと思っていたのだけれど、質疑応答はありませんでした。開発担当の方や広報の方に問うてみたところ「経営者判断だと思います」。

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ホンキで売る気あるのかな、と思う価格設定

電気自動車ということをコッチにおいて考えてみたらいい。新型軽自動車がリーフサイズの乗用車より高かったらどうか? こらもう簡単。「高い!」。逆に考えると「売る気無し」ということになります。もはやリーフの価格をベンチマークにしなければならない。トヨタもそういった価格設定をすること間違いなし。

益子社長に聞いておいて頂けるというので、返事あったらレポートします。個人的には「販売する台数が違う」とか「電池の価格の問題」などと考えるのだけれど、いずれもユーザーにとっちゃ関係ないこと。単純に高いだけですから。16kWhを搭載するi-MiEVを240万円くらいで買えるようにしたい、と三菱の人も考えている。

発表会場に電池の開発関係の方もいたので多方面の話を聞いた。東芝の件も聞きたかったのだが、関係者おらず。依然として「性能イマイチの電池」という私の印象を変えるに至っていない。多くを語らないものの、三菱自動車の開発関係者の雰囲気からして「GSユアサの方が上等」という感じ。

また、GSユアサの電池のことも問うてみた。当然ながらラミネート型の日産NECの電池に対するライバル意識たるや驚くほど高い。私は何度か「ラミネート型の方が有利」と書いてきたけれど、そうでもないようなのだ。価格が最終的に「経営判断」ということになるらしい。気合いがないと電池は安くならないのだった。

そうそう。電気自動車をスマートグリッドに組み込む件も問うてみたら、私と全く同じ見解でありました。すなわち「電気自動車の電池をスマートグリッドに使うなんてもったいない」です。電池のアレコレを含め、近々詳しく紹介したいと思う。いずれにしろ三菱自動車で電気自動車を開発している人達のレベルは文句なしに高い。

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4 Responses to “電池について突っ込む”

  1. tonpochi より:

    以前、勤務先に今年20Kwの太陽光パネルが設置されたことを書かせて頂きましたが、最近の発電量について書かせて頂きます。夏至以降、晴天の日であれば、1日の発電量は50Kwを超えます。また平米あたりの発電量も1Kwを超えることもあります。
    しかし、太陽光パネルの欠点は、安定的な発電が困難であることです。晴天の日でも、パネルの上空を少しでも雲が通るととたんに発電量が数分の1になってしまいます。曇りの日には発電量は3,4分の1、雨天なら10分の1以下に。
    太陽光パネルの電力は蓄電して利用することで初めて真価を発揮します。
    その実証実験として最も適しているのは電気自動車ではないかと思うのです。何故なら、戸建の住宅を持っている国民は限られた人になりますし、その中でも採算ベース日照を得られるのも限られるからです。
    電気自動車に太陽光パネルを搭載すれば、乗り方次第では全く充電が不要になるのではないでしょうか?
    もし、短距離型i-MiEVに太陽光パネルによる充電機能が付いたなら、私は購入してもいいかなと最近思うようになりました。

  2. 価格 より:

    リーフより高額なのもおかしいですが、米国向けの価格が2万7990ドル(約230万円)に対して日本向け398万円(本日値下げされた380万円)はさらに首をかしげる。
    しかも、米国向けは全長も全幅も拡張して余計なコストが掛かってるのにもかかわらず、日本向けの60%というディスカウント価格。
    これは当然、WTOアンチダンピング法に抵触します。昨日、三菱のカスタマー相談室に問い合わせたところ、本日やっと回答があり、「経営判断で行っているので価格付けの理由はお伝えできません」とのことでした。
    別にお伝いされなくても、今も昔も日本国民には我慢を強いて、米国には甘い日本。民間会社だけでなく、価値がなくなる米国債を買いまくる政府からして狂ってます。

  3. 写楽斎 より:

    品質管理や製造現場と企画設計デザインとのギャップが大きく見えます。企画設計デザインが良くても現場が付いて来ない・・・米国から3流呼ばわりされる所以ではないでしょうか。車は理想ではなく現実なのですから。

  4. applefanjp より:

    I-MiEV、何とかとして!という三菱の苦労がうかがえます。
    やはり、リーフの価格を見て、一気に下げて販売すべきだったと
    思います。
    今から下げたら、先に買ったオーナーに申し訳が立つまい。
    その辺り、社長さんも苦しいのではないかと思います。
    スマートグリッドもなかなか理解が進まないために
    仕方なく、メーカーはご飯が炊けます!とか、
    家の電気をまかなえます!とか、必死でアピールしてますよね。
    電気自動車のバッテリーは
    家庭用の蓄電池よりもはるかに高性能で
    コストがかかっています。
    性能がダウンした頃がちょうどいいって
    国沢さんがおっしゃっていること、
    なかなか正しく伝わりませんねぇ。
    自分たちも正しい姿をしっかり伝えて行こうと
    思います。

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