11月3日
3年前、アジパシとラリージャパンに出場してシミジミ感じたのが「せめて直線でアクセル全開に出来るラリーカーに乗りたい」というものだった。ボディ補強してないクルマ+KYBの初級ショックアブソーバーじゃ直線のギャップも命取りになっちゃうからだ。以来、毎年出場すべくトライしてきたものの、願いは叶わず。このままだといつまで経っても乗れない、と覚悟を決め「絶対スポンサー付けるからさ」とヨメの許可えて中古のラリーカーを購入。いろいろあったものの、何とか準備だけ整えた。もちろん予算を使い果たしたため、スペアのパーツは中古のドライブシャフトとフロントハブのみ。クルマを買った時に付いてきたホイールは、半数が縦方向のブレ出ておりゴミでした。多少の横ブレを気にしなければ使えるホイール6本。スペアのバンパーやショックアブソーバーすらないという一発コースアウトしたらオシマイ状態であります。加えてジャリ道は3年間走っておらず。しかも自分で乗っていき、乗って帰るという地方選ラリーみたいな体制でWRCに出場したんだから、大笑いでしょう!
ところがSSをスタートしたら、案外走れるぢゃありませんか! フラットで高速のSS4など、13台のWRカーや、格違いのPCWRC(ミッションはドグ。ショックアブソーバーも全くレベル違う。車体も軽い)が16台走っている状況で33番手 。2日目からは生まれて初めて体験する極悪路や夜にも関わらず、何とか順位をキープ。3日目も、これまた始めての雨の火山灰グラベル(信じられないほど滑る)や、深いワダチ修行。最後の林道SSでワダチ使って走ってみたら、ソコソコのタイム出てビックリ! こうやって走るのね! スーパーSSだって5戦5勝! 木曜日のシェイクダウン走行で練習出来る上位チームにゃ届かないまでも、めちゃ楽しみました。1回も壁にヒットすることもなくフィニッシュ! もはや思い残すことはありません! ドンベだったデビュー戦の全日本を合わせ、7回目のラリー運転手としちゃ上々の結果かと。何より今回はコ・ドライバーにも恵まれた。常に冷静で、3年ぶりに作った私のペースノートの表記が悪かったのだけれど(やはり初日の午前中に作ったヤツは怪しかった)、見事に読んでくれましたから。
チーフの丸山君、大受けだった頑張れ夕張ステッカーを作ってくれた植草君、始めてのサービスだったのに頑張ったCT編集部の加藤君、金曜日1日手伝ってくれたウツボ男ナンケイ、そしてCT鈴木兄と編集の石田君、本当にありがとう! 間違いなく人生最良となった楽しい週末を過ごせました。
<おすすめ記事>