D1お台場2009
ベストカーからレポートを頼まれたので、初めてD1を見に行く。見る前はあまり興味無かったし、1台づつ走る予選を見てても「面白いですけど……」とややクールな印象しか持てなかったけど、2台づつ走る「追走」と呼ばれる走りを見たら「こら面白いぢゃありませんか!」。ドライバーの気持ちが伝わってくるのだ。
1台の走りは「普通に面白い」レベルですが……
もう一つ意外だったのが判定。勝敗は4人のジャッジの点数で決めるのだけど、見ていてハッキリ「正しい判定ですね!」と感じる。1回も「おや?」がありませんでした。ここで「なるほど! そうだったのか!」でございます。フィギュアスケートや体操も、きっとジャッジは自信を持って点数を付けてるのだろう。
なんとエンジン縦置きのランエボXもありました
なかでも盛り上がったのは、AE86とゼロクラウンの勝負。1回やって好勝負! 引き分けという判定になり再戦となるも、これまた見応えのある走り。もう一回見たいもんだ、と思ったら再々戦だって! このところ観客数がやや減りつつあるそうだが、私のように「見ず嫌い」も多いからでしょう。
クラッシュはD1の華
もし近所でD1が行われなら、ダマされたと思って見て欲しい。クルマ好きならきっと楽しめるハズ。D1の勝負の合間に行われるアトラクションもけっこう面白い。例えば下の動画は軽自動車4台によるマニューバ。興味ないので女の子が出てくるアトラクションは撮らなかったけど、これまた頑張ってました。
D1の走りはぜひホンモノを! DVDも出てるそうな
2〜3時間見て帰ろうと思ってたのに、最後まで楽しんじゃいました。天気良かったのでまたも日焼けして真っ赤。怪しいオヤジに変身であります。
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私もFISCOへ家族を連れて観にいったことがありますが、
通常のレース以上にリアルで観る楽しさを満喫しました。
オイルやガソリンの匂い以上にインパクトが強いのが、
タイヤのスモークと匂いです!!!
やはりドリフトの魅力は追走に尽きると思いますね!
そう!クルマのシンクロナイズみたいな芸術性すら感じ
ますから。
わたしは翌日の日曜日に行きました。こちらは雨だったので最初のうちは迫力はイマイチでしたが、決勝は晴れて、いつもどおりのレースが見られました。
この運営サイドの方々は、何といってもお客さんの方を向いていますね。いかに楽しんでもらうかエンターテイメント性に富んでいます。国内はモータースポーツの観戦は閑古鳥ですが、F1とD1だけは人が集まります。誰でも「すごい」と感じるわかりやすさでしょうか。
あらゆるモータースポーツが欧米発なのに対して、D1に関しは日本初のモータースポーツです。海外でもD1の熱狂的なファンがいます。日本発のモータースポーツが欧米にわずかでも受け入れられるというのは大変な事件ですよね。D1が日本から生まれた背景には、日本の地形から峠道が多く、イニシャルDの世界のような走り屋がいたこと、そして日本車にドリフトに向いたFR車が多かったことに起因しますね。しかし、今や日本車でドリフトに向いたクルマは少なくなりました。日本発のドリフト選手権が海外で認知されてきたというのに、もはや日本ではそんなクルマをつくらなくなった。「日本のメーカー何やっているんだ」と思いますが、やはりそういうクルマを買わない我々ユーザーに原因があるのでしょうね。思慮深いです。