あまりニュースにならないけれど、中国から部品入荷せず生産ライン止まり始めています

サポーターの方から聞いたのだけれど、CX-30の納期が出せなくなっているという。調べてみたら、マツダに限らず中国からの部品入荷のメドが立っておらず厳しい状況になっているようだ。説明するまでもなく、自動車は小さいパーツ一つ欠けても生産ラインは止まってしまう。最も強いサプライチェーンを持っているトヨタですら減産しなければならないという。

本来なら船で運ぶようなパーツも空輸しているような状況だったけれど、ここにきて一段と入手困難な部品も増え、お手上げになりつつあるようだ。中国の工場がフル稼働に入れば徐々に解消していくだろうけれど、中国は新型コロナ渦から脱出したというニュース流れているものの、依然として生産状況は戻っていない。工場の稼働率、しばらく上がらないと思う。

世界規模で見たら一段と厳しい。アメリカの工場は次々と休止に入っている。ヨーロッパの工場も休止。ここにきてベトナムやタイの工場を休止しなければならないメーカーも出てきた。リーマンショックの時は作ったクルマが売れず大量の在庫を抱えることになったけれど、新型コロナは工場を動かせない状況になっている。遠からず世界中の工場が止まってしまうだろう。

こうなると「いつから工場を動かせるか?」になります。中国の工場はフル稼働まで早くて1ヶ月。中国の工場が稼働開始しても、日本の工場で新型コロナ感染者増えてくると、やはりラインを動かせない可能性出てくる。日本の工場についていえば、今後10日間の感染者次第だと思う。欧米の工場についていえば、少なくとも4月は難しい。早くて5月。6月も厳しいかも。

こうなると比較的体力のある自動車産業でも厳しい。ギョウカイ関係者と新型コロナの話になるたび「資金繰りがタイトになるメーカーも出てくるでしょうね」ということになる。やはり内部留保の少ないメーカーや、アメリカの一歩足打法のメーカーなどは、打たれ弱い。私のように「普段から美味しい仕事をしていない」人生だと、騒乱起きても平時と大差ありません。

 

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