EVフェスティバル
大寒波襲う中、5時に起きて筑波サーキット2000で行われる日本EVクラブの『EVフェスティバル2009』へ。渋滞もせず7時過ぎに到着。世の中がEVクラブを追いかけており、今年は今までで最も賑やか。専門学校から大学まで、いろんな学校がEVを作ってきた。メインの耐久レースは24台!
美しく仕上がっているセラ
参加しているクルマはバラエティに富む。最も多いのが車両価格としちゃ無料に近いような古い軽自動車をベースにEV化したもの。安いと言うだけでなく、衝突安全性を考える前の日本車って軽くてシンプルなボディ構造になっているため、改造しやすいのだ。ボディ古くても最新のモーター入れれば問題なし!
後輪はエンケイ特注の削り出しホイール+ホイールインモーター
趣味性の強いチームはトヨタスポーツ800やポルシェ914などをEVにコンバート。けっこうカッコ良いです。大学の中でも資金的に余裕のある慶応大学のチームは、ガリバーに新車のスイフトを提供して貰い、後輪にホイールインモーター付けるという1000万円超のクルマを走らせている。
乗ってもメチャ楽しい
私が乗ったのはダイハツ有志チームのコペン。さすがにメーカーが作っただけあり、仕上がり抜群! ハンドリングも素晴らしい! もちろん圧倒的に速いのだけれど、5ラップものハンデを付けられており、どんなに頑張っても優勝は出来ないようなレギュレーション。このあたりが舘内兄弟子の妙味です。
これだけEVが集まると壮観!
優勝は周回数トップのダイハツチームでもなく、1000万円オーバーの慶応大学(早々にリタイア)でもなく、AE86(千葉県自動車大学校)。2番手はヴィヴィオ((千葉県自動車総合大学校)でありました。速さの目標になっているコペンを除けば、毎年頑張ったチームが優勝するから面白い。来年はもっと多くの学校をみたいと思います。
中身はリーフ
パドックではEVやハイブリッドなどECOカーの助手席試乗会が行われた。現時点で世界TOPのポテンシャルを持つバッテリー積む日産の『EV-11』や、マツダの水素ロータリーエンジン積むハイブリッド車なども並ぶ。こういった最先端のECOカーを見られるだけで価値あるイベントだと思う。
輸入車はこういった機会をもっと上手に使ってファンを育てたらいい
私はi-MiEVとS400ハイブリッドのドライバーを勤めさせて頂いた。「せっかくサーキットの本コースを走るのだから」と安全を確保しつつ、アクセル床まで。同乗した皆さん全てが激しく楽しんで頂けたようで嬉しかった。特にS400は若い学生の皆さんが多く、将来のベンツファンを育てられたと思う。
こいつが世界中で欲しがっているサンヨーのバッテリー
展示コーナーでは世界最先端の市販リチウムイオンバッテリーなどが普通に置いてあって興味深かった。ここで聞いた話は本日のTOPで。いずれにしろ日本のEV技術の、というか世界のEV技術の最先端を見られる/知れる/聞けるイベントだという点が凄い! さすが舘内兄弟子だと感心しきり。
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自分も参加しました。
最初の試乗で国沢さんの運転するアイミーブに乗りましたが、経験したことのない横Gでかなり興奮してしまい
ました。(のちに試乗した車では物足りなさを感じてしまったほどです。)
いろいろな車に乗りましたが日産のテストカー(リーフ)はかなりトルクがある感じでスムーズな走りでした。(直線で120km/hまで確認)
聞けばV6 3Lクラスの動力性能とのこと。
EV時代はこれまでの排気量によるクラス分けとは
違ったクラス分けが出来そうですね。
P.S 日産の担当者の方に日産のラミネート式リチウムイオンバッテリーを何故ボンカレーと呼ぶようになったのですかと聞いたところ、開発の責任者が一番初めに
ボンカレーと言ったことからそのように呼んでいるらしく、なんでも日産では一番最初に付けられた名称は
決して変えないのが社風との事です。何だか面白いですね。