今週に公聴会

今週行われる米議会の公聴会でビッグ3に対し公金を投入するかどうか決定する模様。GMは1兆7千億円。フォードも8500億円の融資を要請するようだ。もし認可されたとしても、2009年に劇的な市場変化が(売れまくる、という意味)なければ、単なる延命策でしかない。

一方、日本の自動車メーカーに聞くと、早いタイミングでのビッグ3破綻(チャプター11)を望んでいない。なぜか? 日本車の米国工場にパーツを供給してい
る日系メーカーは、ビッグ3との付き合いもあるからだ。ビッグ3との取引金額が10%を越えるパーツメーカーだって少なくないそうな。

チャ
プター11となれば、当然パーツメーカーも部品代金を回収出来なくなってしまう。アメリカの部品メーカーなら売掛金回収不能のため連鎖チャプター11になっても仕方
ないけれど、日本の自動車メーカーの工場進出を機に、一緒にアメリカへ乗り込んだ関連企業が厳しくなれば無視出来まい。

つまり日系の部品メーカーがカブる損は、ある程度日本の自動車メーカーも負担しなくちゃならないということ。時間稼ぎが出来れば、支払いが突如途絶えることもないため、損金の絶対額を減らすことも可能になる。三者三様。いろんな思惑が交叉します。

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1 Responses to “今週に公聴会”

  1. アマチュア部員 より:

    ビッグ3への救済策が提案されるようですが、例え公的資金で救済したとしても延命するだけの話で、いずれ倒産する可能性があるのでしょうね。
    聞くところによると、GMなどは本業の自動車産業よりも金融業で食っていたようで、今回の信用収縮が大きなダメージになったようですね。それに加えて新車が売れないダブルパンチ。
    まぁ、こんな最悪の状況の中で開催される、来年1月11日からのデトロイトモーターショー、日産、スズキなどは早々と不参加を表明したらしいですが、トヨタ、ホンダは参加するようですね。
    しかもトヨタは新型プリウスを、ホンダは新型インサイトをその場で発表予定とのこと。
    「ビッグ3は低燃費車の開発の遅れが破綻の・・・」というコンセンサスがある中、我が日本車への嫉妬が心配です。
    まぁ、単なる嫉妬心だけならいいんですが・・・
    いずれにしても我々は米国債を買わされる訳ですから、日本車への影響も考慮した対処をしてもらいたいと願っています。

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