吉利汽車がボルボ買収へ
「フォードはボルボを吉利汽車(ジーリー)に売却することで基本合意した」というニュースが流れている。吉利汽車は中国の民族系自動車メーカー(国営じゃない)で、なかなか元気。上海ショーでロールスロイス風味のコンセプトカーを出して叩かれたり(広州ショーには出展せず)、『熊猫』というパンダそっくりのクルマを作ってます。
レーシングカーも作っているなど、相当クルマ好きのメーカーだ
元を辿ればダイハツのノックダウン生産のオコボレからスタート。黎明期はダイハツのエンジンやシャシを流用したクルマをラインナップ。トヨタのエンジンを搭載していたりもした。したがって自動車作りの技術は民族系の中でもトップクラス。すでに『ロンドンタクシー』を居抜きで購入し、生産/販売しているなど、民族系の有望株だと思ってます。
熊猫はすでに輸出も開始している
加えて独自開発の1,8リッターエンジンをラインナップ(中身はコピーでしょうけど)意欲的。上海モーターショーに出展していたコンパクトカー(下の写真)は、我が国の自動車メーカーのコンセプトカーと比較したって負けていない。ここにボルボというブランド&技術力が入ってくると、大いに手強い存在になろう。
ボンネットは太陽光発電パネル
少なくともジャガーやランドローバーを買収しただけのタタと違い、中国生産も開始すること確実。そうなれば現在の半分くらいの金額でボルボを販売出来るようになる可能性大。中国市場で日本勢の強力なライバルに育つこと確実だ。いや、アメリカ市場や日本市場の価格も安くなるか? 吉利汽車にとっちゃ良い買い物だったと思う。
これで迷走状態のサーブを除き「売りに出ていた」欧州の自動車メーカーが全て片付いた。世界規模で見ても、不安定な状態なのは三菱自動車とマツダのみ。この2社も来年は何らかのカタチで落ち着くんじゃなかろうか。少なくとも現状のまま、というのは考えにくいです。「収益の上がる強力な得意分野」を持たないメーカーは厳しい。
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いつも拝見させて頂いています。
中国のパワー凄すぎと思います。背景にはアメリカ日本等の先進国の金余りが、発展途上国に流れているからと思います。また日本は国民に対して借金はありますが、他の国に借金はしていません。それどころか他の国の国債は沢山持ってます。これが円高の要因かと!思います。
現在、発展途上国と韓国が不動産バブルになり!政府が安い住宅を供給して鎮静化しようとしてますが、買う側から見ればプレミアもんで、焼け石に水!で逆に油を注いでるみたいです!
トヨタの部品三割安くは、国内生産のみの部品メーカーは大変な事ですが、これから中国・インドなどから安価な高級ブランドの車と戦っていかなければならないので、当たり前の事と思います。
しかし、ゴーン社長就任直後の日産の様な同じ車体の排気量の違うグレードで、同じサスを使いまわすようなコストダウンはダメです。
雑誌より深くて早い情報、何時も有り難うございます。
旧パサート代替検討中でV50も候補に上がってたのですが、購入に動く前にこのニュースを読めてほっとしてます。
悪いですが、中国製のボルボ=パチもんなイメージでしか見れません。
《冬のソナタ》
《天国の階段》
《宮廷女官チャングムの誓い》
オトコのワタシでもこうした韓流ドラマにはまってしまい、涙しながらTVでネットで繰り返し見てしまいます。
ところがことクルマのこととなると韓国車は安価という以外に何かあるかな?などという色メガネで見てしまうことが現実あるんですね。
でも同時に、コレって非常に危険?なことなのかも知れない。そうも思うのです。
最近の韓国車のデザイン。冒険の出来ない日本車よりももしかしたら“先”を走っているのではないのか。
ヒュンダイのジェネシス・クーペなどは、わがインフィニティG37クーペあたりと堂々張りあっているようにすら思えます。
冒険したデザインのクルマをメーカーが作れないのではなくて、ユーザーが臆病なだけではないのかとすら思います。
たとえば3サイズの決まっている?軽自動車。売れ筋はハイト系の大容量のキャビンをもったモデルが7割近いシェアを持っているのでは_。
スタイリッシュなモデル。三菱『i』やダイハツ『ソニカ』スバルの『R1&R2』は見るも無残な販売状況ですよね。
日本人は政権交代は実現させましたけれど、自身の意識改革は出来ないでいるようです。
いまは自動車後進国?の中国。その漢字のエンブレムをつけたクルマたちに駆逐されかねないのではとの危機感すら覚えるのですが_。
10年後のチャイナは脅威です。
まとまりのないコメントになってしまいゴメンナサイ。
楽しくブログ拝見しています。
そっくりカーの多い中国車ですが、笑ってる場合でないかもしれませんね。その裏でメキメキと力をつけてそうな勢いを感じます。
がんばれ日本車!。パリダカで優勝経験のある三菱、ルマンで優勝経験のあるマツダ、これは力がある証拠、がんばれ!!!という気持ちです。
吉利はノックダウン等で身に付けた技術以上に、車を創る事への情熱があるメーカーだと思ってます。
特に外見的にはもう立派な車としてのクォリティがあるかな?
しかし車体剛性やサスペンションジオメトリー等の基本設計、安全や耐久性への意識はまだまだ…流石に歴史が浅いと言わざるを得ないかと
ここにボルボの積み重ねた歴史(経験)が加わるならば、日本のメーカーはのんびり構えてられないでしょう。
値段では確実に競争になりませんからね…
清算されるであろうサーブが気になりますが…
スカニアごと日産/ルノー辺りが買ってくれませんかね?
買いませんよね…
でも無くなってしまうのは寂しいな。
すみません…自分のコメント一部訂正です。
サーブは北京汽車行きが濃厚なんですよね…
失礼しました。