「FFでのル・マンも燃料電池車も批判は当然多い(14日)
仮眠して3時からレース展開を追いかける。今年のポルシェとアウディの戦いは凄い! 同じVWグループだと思えないほどのガチぶり。もはやトヨタと全く違うレベルでの戦いをしている。しかも普通ならクラッシュやトラブルで必ず1〜2台リタイアするのに、ポルシェもアウディもハイペースながら全て生き残ってます。
ここにきてドイツの強さを思い知らされている。F1じゃ圧倒的にメルセデス。WRCのVWの強さだってハンパ無い! そしてWEC。考えてみたら 1990年代の日本勢もそんな感じだった? F1でホンダ大暴れ。WRCもトヨタとスバル、三菱。ル・マン日産やトヨタ、マツダといった具合。 ル・マンだけ少し弱かったですけど。
果たして日本勢の時代は来るのか? こらもう簡単。来るよう頑張るしかない。電気自動車でラリーに出るという荒唐無稽なことをやり、たっぷり修行したこともあり日産のような新しいトライは見ていて楽しい。新しい技術を使ったチャレンジすると、競技は勝つだけが目標じゃ無いとシミジミ解る。 もちろん最終目標は表彰台の真ん中ですけど。
現在の日本を見ていると、経験豊富な世代は現役卒業。どこのメーカーも、本来なら主力になる30歳代の技術者の層が極端に薄い。かくなる上は20歳台の若手にチャレンジしてもらう環境を作らなくちゃアカンです。50歳代後半が現場で指揮を取ってるようじゃ絶対上手く行かない。失敗しても良いから若手を投入すべきだと思う。
もちろん「FFなんかやめちまえ」とか「ボウルビーにだまされた」みたいな声だってたくさん出てくるだろう。このあたり、燃料電池車と共通する批判意見です。今年のル・マンはポルシェとアウディのバトル見て凄いと思ったし、ポルシェですらも勝ったら大喜びしてるシーン見て「いいね!」と感動したけれど、不思議とうらやましく感じなかった。
きっと新しい技術を見たからだと思う。加えて日産が感じた来シーズンに向け対策すべき点はすべて「なるほど!」と腑に落ちる。いや、来年と言わ ず、シーズン後半から頑張って欲しい。来年のル・マンの予選タイムは15秒縮めて欲しいぞ! 燃料電池もFFの競技車両も、育てるくらいの余力無くちゃ未来などない。
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