日産、悔しさを来年にぶつけて欲しい(13日)

やっぱりル・マンは別格である。他のWECシリーズだとスタンドに空席目立つのに、まぁどこからこんなに人が来るんだ? レースは土曜日の15時スタートながら、金曜日からお祭り騒ぎ。広大なサーキットの敷地全体にテント村が出来てる。おそらく下を見て10万人近く泊まってると思う。今日だって10時くらいから大賑わいである。

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そして歴史もある。午前中、フォードGT40やACコブラなど少し古いクルマの1時間レースが行われた。貴重なクルマだからして走行会に毛が生えたくらいかと思いきや(走行会に毛は生えないですね)、スタートするや全開全開また全開! 最高速なんか250km/hを越えるから凄い! 日本車がないの、寂しいですけど。

続いてフリー走行。初めてGT-R LMの走りを見る。う~ん! 見てハッキリ解るほど立ち上がり加速が厳しいです。LMP1やLMP2はもちろん、アストンマーチンやフェラーリのツーリングカーより遅い。特にシケインの立ち上がりは、アクセル全く開けられない感じ。これでよく20秒遅れで済んでいると驚くほど。逆に立ち上がりさえ稼げたら‥‥。

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ちなみに最高速はLMP1で320~330km/h。LMP2が290~300km/h。アストンマーチンやフェラーリのクラス(ProやAm)でも280km/h以上出ている。LMP1とLMP2の差は最高速。LMP2とその下のクラスの差はコーナリングスピードと立ち上がり加速です。 ちなみにF1に於けるマクラーレンホンダはLMP2といった感じ。

アチコチ取材して回っているウチ、間もなくスタートの時間でございます。観戦ポイントはダンロップゲート手前のシケイン。飛び込みの速さとブレーキング、ターン、そして立ち上がり加速全てをチェック出来る。やっぱり日産のコーナリングスピードが厳しい。立ち上がり加速だけでなくターンインのスピードも足りない。

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さらにコーナーを2つ見に行くが、全て同じ傾向。つまり改良出来る点も山ほどあるということだ。今年のル・マンでおそらくゴーンさんのスイッチが入ることだろう。何より日産のスタッフも悔しさを噛み締めていると思う。このエネルギーを車両開発に回して頑張って欲しい。ポルシェだって1年で 7秒速くなった。日産なら10秒以上速くなると思う。

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21時にやっと日没。ヘッドライトとテールライト美しい。コーナー進入でカーボンブレーキは真っ赤になっているのも解る。これから例年サバイバル勝負になる厳しい夜が始まります。

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