マツダのディーゼルは大丈夫か?

VWの不正問題を受け、ディーゼルを売りにしているマツダに「大丈夫か?」といった電話が数多く掛かってくるという。マツダも黙っていられなかったのだろう。以下にリンクしたリリースを発表した。簡単に書けば「違法プログラムは使っていない」というもの。もっと言えば日本の場合、乗用車に限って言えば裏口プログラムを使っていても違法じゃない。

マツダのリリース

商用車は禁止されているものの、乗用車について言えば使ってOK。ただ世界的なスタンダードからすれば禁止が多数派。そもそも倫理的にそんなことしたらアカンと自動車メーカーは考えている。加えて日本のポスト新長期規制では経年変化を無視。数年後の排気ガスの担保無し。だからこそ本来なら出ちゃいけない黒煙を吐くバスが未だに東京都内を走っているのだった。

ちなみにマツダのエンジンの総責任者である人見さんにディーゼルの件でガッツリ話を聞いたことがある。失礼なことながら「マツダは出しちゃイケナイものをテストモード以外で出しているのでは?」と疑ったワケです。それから2ヶ月も経っていないウチに今回の騒動が起きたので驚いている。この時に聞いた内容、なるほどと思えることがいくつかあった。

人見さんの話で疑問に感じたことを調べているウチ、VWの不正問題が発生した次第。ということでマツダが不正プログラムを使っているという心配は全くしていない。とはいえ「どんな時でもNOxを出さないか?」と聞かれたら、ハッキリ否定出来ません。ガソリン車だってアクセル全開加速したら規制値超えるHCを普通に出す。だからこそ排気管の内側が汚れる。

実際、マツダのディーゼルも実走行計測したら規制値を超えるNOxを出しているという話が出てます。BMWなどと同じく疑惑の対象になり始めた。だからこそマツダも今回のリリースを出したのだろう。

仮に出ていたとしても、こいつは違法じゃない。ディーゼル車にとってのキビシイ規制を「税金」だとしたら、VWは脱税である。規制を守っているのにNOxを出すのは節税。発泡酒に続く第3のビールに対する課税問題と同じだ。ということで今後、マツダもNOx出したという報道はあるかもしれぬ。そいつが問題だというなら規制内容から変えなければならない。

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