マツダ叩きは大丈夫?
アメリカの工場を閉め、メキシコに新しい工場を立ち上げるというマツダは大丈夫だろうか? アメリカでトヨタの二の舞にならないかホンキで心配している。毎日新聞Webによれば記者のインタビューに対し、山内社長が「メキシコの市場は90万台だが、その背後には4千万台の市場がある」と答えてます。アメリカの雇用を奪い、さらにメキシコで発展する、と言ってる。
世界最大の自動車メーカーであるトヨタと違い「業績低迷のためアメリカの工場をたたんで日本に帰る」というなら理解してもらえるだろう。しかし! 山内社長のコメントを解釈すれば「アメリカの生産性は低いからメキシコに移る」ということ。UAWが黙っているだろうか? ちなみにこのWebで「トヨタは相当マズい判断をした」と書いたのは2009年8月20日のこと。
そして10月末になって「8月末に発生したレクサスの暴走事故」が大きくクローズアップされる。二ヶ月間、様々な準備や仕込みをしていたのだろう。ここまで読んで「アメリカはズルい!」と思う人もいるかもしれません。でも私は当然だと考えます。だってアメリカでクルマを売るなら、アメリカで作るべき。利益を全部日本に持って帰る方がズルいでしょう。
アメリカに初めて工場(2輪も4輪も)を造った日本の自動車メーカーはホンダである。当時、労働コストの高いアメリカに工場を建てるなど常識外れの手法だった。理由を聞かれた本田宗一郎さん曰く「アメリカで売るのだからアメリカで作るべきだ」。当然のことだろう、くらいの姿勢で答えたそうな。といったことをアメリカ人は知っているため、ホンダって叩かれない。
体力あるトヨタだし、原因となったヌーミーを手厚くケアすることよって何とか踏みとどまった。マツダがキツいバッシングを受けたら、おそらく土俵に踏みとどまっていることが出来なくなるだろう。この不安、外れれば嬉しい。3ヶ月くらい悪いニュースが何も出てこなければ大丈夫。ロビー活動などで根回し済みだということです。年が明けたら「おとがめ無し」だと思っていい。
・ECOカーアジアは「i-MiEV、売る気なし?」
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あれからもう2年ですね…(*_*)
トヨタと言えども、かなりの体力消耗でしたよね。
アメリカでの理解をどのような形で行っているのかは、判りませんが、ファミリーではなくなる事の重大さは、肝に命じるべきかもしれません。
奢るべからず(T_T)
こういう投票記事があるのですが、
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東北民さんと同じで、海外へシフトしてゆく日産やホンダより、
日本の雇用を重視するトヨタやマツダ、津波リスクを想定して工場移転するも静岡県に残るというスズキあたりに、個人的心情だと応援したいです。
ですが、豊田社長に、VWとの交渉にしろ、したたかさという意味では疑問があるのも確かです。
今日のオールスターで、斎藤佑樹が選ばれた最後の一枠を、「スカイアクティブテクノロジー プラスワン チャレンジ」と宣伝していますが、
何かセンスの無さを感じてしまいます。恐らく上層部の人はアピールに満足しているのでしょうが。
この手の話でいつも思うのですが…現在の「新興国」が10年後も「新興国」のままである「保証」はどこにもありません。どの国も自国の経済発展や国民の生活レベルの向上を目指して頑張っています。仮に現在のメキシコの人件費が1日100ルピー(でしたっけ?間違ってたらすみません)だとしても、はたして10年後も人件費が1ルピーも上がる事なく100ルピーのままでしょうか? 単純に考えてそんなのあり得ないでしょう? 服飾業界や家電業界の様に「中国の人件費が上がってきたから拠点をフィリピンに移す」「…リサーチの結果フィリピンよりもベトネムの方が人件費が安いのが判明したのでベトナムに拠点を移す」みたいな事、いつまでも続く筈がないと思います。
しかし私は全く畑違いの地方公務員ですから製造業界の方に「1円のコストの重さがどれほど重要か知らんのか!」て言われたら恥ずかしながら反論する知識も経験もありませんが…ただ「低コストを求めて世界行脚」みたいな図式はいずれ行き詰まると思うのですが…。
国の利益、企業の利益の為にずるい事をやる。私は組織の中の人間ではないので、正直にずるいものはずるいと感じてしまいます。ですが私も国の豊かさによって快適な生活を送ってる人間ですからそういう事考えないほうがいいのかもしれません。
私は一消費者に過ぎませんが、TPPをどう扱えばいいのか日々考えています。そう考えるとマツダの生産拠点の移動は収益を上げる為には正しい判断だと思います。本当は日本で生産して欲しいですが、円高やエネルギー事情やこれから起こるかもしれない大規模な天災なんかの可能性を考えると生産拠点の海外分散が望ましいと思います。
それと、貧困の為にメキシコから国境を越えて不法移民するメキシコ人が多いと聞きますし、そんな移民の方々がアメリカの雇用を奪い治安を悪くしていると聞きます。そう考えるとメキシコに新しい雇用が生まれるのは悪い事ではないと思います。この点を上手く説明すれば、アメリカも過剰なバッシングをしないんじゃないでしょうか。
そもそも、過去に日米自動車貿易摩擦という大きな問題が起こったことが忘れられているのですかね。
ただトヨタと違うのは、アメリカにとって
・トヨタの豊富な資金、上手くいけば多額の金が・・・。
・対し、マツダはトヨタに比べると資金の額が・・・。
(しんどい思いして叩いても見返りが少ない)
言い方は悪いですが、マツダの武器は"ない袖振れぬ"。
で、あればいいですが・・・。でもアメリカが黙っているとも思えないですし・・・。
話は変わりますが、マツダがルマンで優勝したとき、本当に感動しました。
仰るとおり、何もなければいいですね。