日本人の逆襲?

韓国車や韓国タイヤの完成度が急激に高くなった理由は簡単。日本の技術を使っているからだ。日本の企業は大幅なリストラや
人員整理を行った。特に団塊の世代の技術者は数が多く、しかも飛び抜けて優秀。バブル景気の時に様々な研究を行い、経験を積んでいるからだ。やり残したこ
とだって多い。

しかも「無難な人が残る」という特徴を持つ団塊の世代だからして、能力あるけれどクセも強い人は追い出されてしまう。やり残し感強く、しかも同世代に反発を持つ技術者が韓国の企業から声を掛けられたらどうか? こらもう迷うことなく「そこまで言うなら手伝ってやろうか」。
客観的に見たら最悪です。

仕事が出来る人は海外に出てフルに実力を発揮する。会社を辞めてから海外に出る人もいれば、地の利を活かし週末だけ韓国に飛ぶ人も少なくない。名古屋からソウルまで2時間。名古屋から東京までの新幹線と同じ。近いのだ。一方、日本の会社に残った人は相変わらわず足を引っ張ってるのだから。

工作機械や技術レベルも同じ。韓国に渡った生産機械&技術は、一世代前の日本レベル。5年前としよう。日本を見るとこの5年間で10%くらいしか進化していない。一方、韓国は5年前の90%の技術をベースに、独自技術と日本技術者のアドバイスと徹夜で進化させていく。抜かれる面も出てくるだろう。

本来なら韓国に技術を渡した時点で、さらなる進化をしなければならない。されど日本全体がぬるま湯に浸ってしまった。海外に進出した企業に何度も同じ質問をした。「技術が盗まれないですか?」と。答えはどこも同じ。「日本はそれ以上に進化させます」。これを決めた世代の人たちは、皆さん御勇退された。

ここからが正念場です。今や韓国だけでなく中国にも技術は流出している。しかも韓国以上に濃い内容だ。韓国より経済規模も市場規模も大きい。早ければ3年後。遅くとも5年後には日本車を脅かす存在になること間違いなし。防戦するのでなく、攻める気持ちが必要だと思います。

・ECOカーアジアは「リーフ。30km/hなら300km走れる

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9 Responses to “日本人の逆襲?”

  1. さね より:

    いやぁ、記事読むと複雑かつもう自分のような頭わるいと、どーにもならないような。売国奴と呼びたくなるけど、技術者の人達も生活あるだろうし… まあ日本の技術者はより進化させるといってるし、大丈夫でしょう自分の会社のことだし。期待はしてないけど。日本車にはもう期待すると悲しくなるし、決定的にレベル低くなっちゃった事わかってきたから、各々自動車メーカーごと頑張ってください。でけえことゆうわりに大したた事ないよなぁ今の日本車は正直。エコエコゆってるだけたな。ハイブリッドもEVもいずれ各国のより、自動車として魅力なくなるんでしょうねぇ 裸の王様か。

  2. tm256 より:

    半導体(特にDRAM)、液晶パネル、太陽電池、と韓国や中国に追いつき追い越された産業はいくつもあるのに、日本の主要メーカーの経営者や経団連、経産省には、技術流出を食い止めて日本全体の産業競争力を維持するというアタマや危機感が無いんでしょうね。
    で、人が余るとなったら、すぐにリストラやって能力があり経験の豊富なベテラン技術者を厄介払い。あとは、ご指摘の通りです。エコカーの要となるLiイオン電池も、まったく同じ状況です。
    ということで、AESCがLG-Chemやサムスンとなんとか勝負になってる程度、あとはコスト競争力が無いので、このままだと本当に上述の産業分野の二の舞で、「Liイオン電池、お前もか!?」となるでしょうね。トヨタのプリウスPHEVが爆発的に売れれば、パナ/三洋もまだ土俵に残れるかもしれませんが。
    EVユーザから見れば、LIBの極材がマンガン系だろうが、三元系だろうが、リン酸鉄系だろうが、十分な距離を走れて、加速もきちんと出来るのならどうでも良いことだし。
    LIBセルでやられたあと、川上の正負極材やセパレータなどのキーとなる素材でどこまで持ちこたえられるか?
    技術流出や知的財産の戦略に経営者がもう少し敏感になり、中国・韓国企業に対する競合優位性の確保をもっと真剣に考えて頂きたいところですね。

  3. 団塊eurasia より:

    数年前、自動車部品会社を退職した団塊世代の一人として、まさに的を得たご意見だと思います。 私も韓国、中国に派遣され、数年間、若い彼らと働いた経験があります。 今の日本の若い技術者と比べても優秀であり、何より積極性やハングリーさが違います。 一方で日本は昔(私の若いころ)と比べて格段に豊かになり、ぬるま湯につかった社会になりました。 近年のサラリーマンは社内で安全第一、敵を作らない、社内の不文律を守る、機を熟すのを待つ、上司の意見に従い、最終的には会社の判断に任せ、問題があるとトップが悪いという冷めた人間が多く存在します。            上司(トップ)が、革新的な提案を却下し、若手の意見にあまり聞く耳を持たないのは昔も今も変わりません。また団塊の世代が「新しいことをやろうとする時の堤防」になってしまっている等、厳しい意見も多く寄せられていますが、要は本人の熱意です。 我々の若いころは欧米に追い付け、追い越せと徹夜もいとわず、仕事一辺倒で社内の競争も激しかった。 
    1986年に発刊されたディビット・ハルバースタムの「覇者の驕り」は1970〜80年代の日本車の躍進(日米の自動車産業の興隆と衰退を描いた産業史)ですが、日本が品質、生産技術、生産台数が世界一になったと自己満足し、油断して技術開発(デザイン含む)が遅れ、新興勢力(韓国メーカーなど)に追い越されてしまうことが暗示されます。 これからの若い人、現役の人の発奮を期待します。 まさに今が正念場です。

  4. ケイイチ より:

    失礼いたします。
    NHKで新作連ドラのタイトルを見て・・・
    カーショーネン(カー少年?)かと見間違って喜び
    そうになり、正しくは「カーネーション」でした。
    しかし、そのくらい自動車に関する明るい話題とは
    縁がないご時世。
    「トップギア」のような番組を期待しちゃいます。
    NHKでは、「大科学実験」という番組で、アライ
    選手が競技用インプレッサで、巨大テーブルクロス
    引きを行い成功させるという面白い放送が最近?も
    あったばかり。  BBCにやれてNHKに不可能
    な筈がないだろう(もっと悪のりしてください)と
    思ったとこですが。
    いい意味でコンサバティブな我が国・・あれだけでも
    勇気がいったでしょう(立派)聴取料を払ってて幸せ
    な一瞬でありました。
    理論を開示する解りやすく説明する以上にインパクト
    のある映像で唸らせる手段より商品イメージの浸透は
    難しい。
    ハチロクが何か知らない人間にも、藤原少年が超絶の
    秘技で操るシーンは全アジアの度肝を抜きまくり!。
    タイヤもエコ、クルマもエコと騒いでも・・いづれは
    技術革新でエリーカの様な機体が日常になる世界。
    いまは・・ひたすら我慢の子であります。
    公害と排ガス問題で牙を抜かれた時代も、月日が流れ
    たら尋常じゃないパワー車の席巻が到来。
    グループBが危険視されて、グループAに移行したら
    あっという間に性能超過が自然体?。
    人間とクルマの勢いは侮れません(いい意味で)。
    最近、国沢先生お勧めのエコタイヤを購入しました。
    試さなきゃ解らないからと・・、単なるD社製品では
    普通のAレベルなんですが、軽バンに履かせると凄い
    抵抗感が薄いのに?しっかり手応えもいい。
    実際に走行フィールが改善されて燃費も若干良い。
    ただの”A”でも良すぎました。
    クルマが古くて足回りなど味わえないほどでも・・・
    かなり!はっきり伝わります。
    タイヤやサスペンションに関しては、持論ですが舗装
    が完全な道路なら多少劣化した性能のタイヤとサスだ
    としても乗り心地はあまり悪化しないで快適に走行が
    可能だとおもいます。もし世界の公道が可能な限りの
    良質な舗装が施されているなら、タイヤやサスの進化
    はここまで到達しなかったでしょうから。
    欧州の石畳から泥濘地や荒れ地、粗悪な道路環境にて
    優れた走行性能を得るためのタイヤ進化。
    世界の高級車も道のりは厳しかったでしょうね。
    恐竜の様に高度なレースレギュレーションと見まがう
    ばかりのタイヤも息を潜め、エコが最重要とは・・。
    乗用車にも純正の堅めからBSのコンフォートタイヤ
    に換装して走行すると素人の私ですら分かる心地よさ
    とノイズからの開放は嬉しくなります。
    さらに、冬に向けスタッドレスも試したい時期ですが
    気のせいか・・それもエコな?タイヤがあるとか・・
    これは少し不安。圧雪が減り、凍結型の冬シーズン、
    個人的にはスタッドタイヤが欲しい夜もあります。
    それでもタイヤは進化してくれるんでしょう。
    対岸の韓国辺りは冬も過酷な国。さぞや新製品?には
    余念のない開発のはず。
    4駆SUVの大径タイヤの逞しい走破力は好きなんで
    すが、燃費はそれほど期待できない。この先SUVの
    ブームが日本にも再びあれば、この性能を洗練させる
    メーカーは強いでしょうね。
    (バスやトラックタイヤも重すぎます・・軽量化希望)
    そうそう・・・性能はともかく、見た目に凄そうって
    イメージは一番ありますよね。
    ここのところ災害で洪水などの冠水した道で生き残れ
    そうなのはクロカンなどSUVに軍配があがりそう。
    東北もですが、オフ性能がクローズアップされる時代
    が皮肉にも増加の傾向にあります。
    (デカいタイヤはコストも高価いんですが)
    洗車すると艶出し剤で磨いて・・少しでも弾力よく走
    ってほしいと願う私ですが。
    CX-5の売れ行き?どうなるかな?。
    何故かタイヤ部門だけは日本優位が続くと信じてます。
    皆さんのようなクルマ理解者が厳しい目で選ぶ国です
    から。
    平坦なのか、荒野への一本道か・・自動車の未来とは
    発展があるなら・・険しい未来とも言えますが。

  5. samine より:

    国沢さんが云う「日本人の逆襲」は、結局日本企業が「人材」の大切さを忘れたのと活用できないからこうなったというコトだと思います。
    再就職や中途採用が当たり前で「正規・非正規」なんて階級分化もない欧米とは違い、日本は一度リストラされれば再就職するのは極めて困難です。家族を養う身なら尚更。そんな中でリストラを受けずに「正社員」をやっている人間がぬるま湯に浸かる一方で、いつ解雇されるか解らない非正規雇用の人は将来像も描けず結婚もできないという矛盾[E:angry]日本企業自体がそんな「正社員」ばかりに仕切られてるから権限も与えられない非正規雇用者は虐められて犠牲にされるだけ[E:annoy]
    役に立たない正社員を切って優秀な非正規雇用者を取り立てる信長みたいな人がいればいいですが、経営者自身が正社員で雇われの身では難しい話でしょう。日本の大企業経営者のほとんどが「雇われ」でしょうから、この人材と雇用の問題は難しいワケですネ。
    今や日本の経営者はヤバくなれば社員を切ることから考えるという欧米流のリストラ思考に取り憑かれてますが、その結果日本では解雇された人材が再就職できず、優秀ならば海外に行くがそうでなければ国内を転々と堕ちてゆくか最悪自殺さえするということを彼らは知らないでしょう。そんな日本の労働市場の問題や、役に立たない「正社員」を辞めさせる法律がないこと、一方で非正規雇用は辞めさせ放題だから企業が非正規雇用にばかり頼るのも深刻な問題でしょう。
    ゴーンさんが日産を「再建」した時も多くの社員が解雇されたと思います。彼と違って株主の顔色ばかり見ず、優秀な社員を辞めさせず、かつ優秀な人材を大事にする人でないと日本企業を経営するのは難しいでしょう。
    結論として、非正規雇用でも能力があれば登用し、役に立たない正社員は辞めさせるか何とか更正させること。人材や人事のシステムを改善しない限り日本企業は立ち直れないでしょう。先ずは、企業経営者や幹部達の意識を改めさせることですかね。
    ちなみに公務員は地方も(間違いなく)国も上から下まで正職員にかなりクソな奴が相当混じってるのは事実です。意識が高い優秀な人も居ますけどね。仕事も出来ないクセに管理職になり、単なるハンコ(決裁)係に過ぎないのに若い職員に講釈垂れたり難癖付けて業務を妨げる団塊世代の上司を持つ私が云うのだから間違いないです[E:heart03]

  6. jun より:

    >団塊の世代の技術者は数が多く、しかも飛び抜けて優秀
    海外赴任を避けたがる社員が多い現在では、このような日本発の優秀な人材も、少なくなってきているようにも思います。韓国や中国の自動車メーカーも、自然に自立を迫られるかも知れませんね。
    猪突猛進型の韓国メーカーは、それ故に危険も孕んでいるように感じるのは私だけでしょうか?
    実燃費が意外に伸びない最近のヒュンダイ車は、現地メディアでも話題になり始めていますし、ソナタのステアリング問題も1年以上抱え、未だに解決出来ずにいます。個人的には、成果を焦るあまり誠実さに多少欠けるようにも感じています。

  7. 那須与一 より:

    ええっやはり技術流出ですか?
    自分を必要としている場所、それが日本でも外国でも一緒ですね。
    私も衣食住を保証して、かつ大事にされる国なら喜んで行きますね(笑)

  8. ケイイチ より:

    失礼いたします。
    犯罪が減れば・・セキュリティーも不要。
    道路が近代化してくれたら、粗悪なクルマも道具も
    神経を使わず楽々な運転がかなう環境になります。
    それほど高価な車両以外でも走行に不安はないはず。
    国外への頭脳流出は、言い換えれば自分のいた国を
    魅力ある環境に改善できなかった人々でもある。
    または、真に望まれて招かれた技術のエキスパート。
    彼らが赴く海外は、生活環境や気候も劣悪なことが
    多いから、そこで優位を示すには、走行などかなり
    の向上が必須項目になりますから、腕の振るい甲斐
    がありますね。
    ここまでの技術は伝授も指南にも問題は少なくて、
    誰もが・・ある程度の域に達するまで短期間に到達
    できるのでしょう。
    日本の学校では、学習内容が手早く充実しても子供
    は意欲や生命力の欠乏を抱え込んでいる・・・。
    早く追いつきたいけれど、その先は・・失速しても
    おかしくない事実。
    海外なら・・違いもあり生き生きした子供達を教育
    するように、教え伝える側も・・かつての情熱など
    取り戻せるから、シラケテ冷めた虚勢で生きる日本
    の風潮より救われているかもしれないですね。
    頭脳流出イコール・・精神の流出、それともパージ
    しているのが我が国なのかは分かりませんが。
    とりあえずお国柄は違う、各国に出向いた技術者が
    邂逅する様々な人々との触れ合いや鬩ぎ合いの果て
    、日本の傲りに修正のチャンスもくれるかもしれな
    いですね。

  9. 小林 英弘 より:

    日本マクドナルドが一旦廃止した「定年制」を「復活させる」というニュースが示唆的ですね。
    何でも同社によると「若手社員を伸ばしていく企業文化を根づかせていくため年功序列を廃止するなど、実力主義への意識を高めようとしたなかで、定年制を廃止すべきと考えたが時期尚早だった」「定年制の廃止はベテラン社員の経験やノウハウ・スキルが活かされるメリットがある。しかし経験豊かなベテラン社員が自身の成果をあげることを優先してしまい若手社員の育成が疎かになってしまった。ベテラン社員のもつノウハウなどの若手社員への伝承がうまく進まなかった」「6年前の廃止時には「定年制の廃止は20〜30歳代の社員のために実力本位の意識を高めるのが狙い」と、年齢ではなく実力本位であることを会社が明確にすることで「若手のモチベーションが高まるはずだった」がしかし「ベテランが職務に取り組むうえで仕事の成果と人材育成のバランスのとり方が難しく、仕事の優先順位が崩れてしまった」との理由で「定年制」を復活させるとの事。
    製造業と飲食サービス業を同列に語る事はできませんが、自動車メーカーは熟練の技術を持つ技術系社員に対しては何らかの形で+@の報酬を与えて彼等のプライドを保ちつつ同時に若手の育成も出来る様な、そんな人事管理が出来なかったのでしょうね。であれば単に「コストカット」のためにリストラされた方々が新天地で「見返してやる!」と遺恨の炎を燃やすのも当然でしょうね。
    PS:この12月に12ヶ月点検に合わせてタイヤを新調する予定です。今のS-driveからADVAN-dBにランクアップです! 見てもらったら今履いてるS-driveは製造から6年も経ってるとの事で!(どおりでウェット路面で異様にグリップしない!?と思っていた訳が判りました。タイヤ側面に刻印されてる表示が「5405」でしたから(汗)。これって2005年の54週目に製造されたタイヤって意味だって教えてもらって愕然としました)。中古車ってやっぱり信頼できるショップで買わなければ怖いな〜と思った次第でした!(笑)

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