ダメになるギリギリを探る能力のみ人より少し得意か?
本日は全日本EV選手権のスポーツランド菅生。第4戦です。絶対的な動力性能で改造86以外を圧倒するテスラながら、バッテリー温度上がるとリーフに勝てなくなってしまう。とにかく温度を上げないようしなければならない。ということで、予選は上限を204馬力としてみた(公称出力511馬力)。
204馬力で走った予選は4番手
実力チェックですね。するとどうよ! フルアタックしたミライや30kWhのリーフ、そして前戦の富士スピードウェイで首の差2位となった改造ミラに届かなかった。やはり最終コーナーからの登り坂が厳しい! しかもテスラの場合、204馬力であっても連続して使用していたら、オーバーヒートでセーブモードに入る。
スタート30秒前!
したがって、同じくオーバーヒートの可能性あるミライやリーフに勝てるものの、最後まで連続してアクセル全開を続けられるミラに届かないということ。こらもう厳しい! ということでレース始まるや、204馬力上限でミラを徹底的にマークすることにした。といっても予想以上にミラ速いです!
菅生の1コーナー。飯倉選手のミラにジワジワ差を付けられていく
コーナリングで勝てるかと思いきや、ミラは高性能タイヤで低重心。最終コーナーなど横滑り防止装置でパワー抑えられてしまうテスラより速いのだった。本来ならミラの後ろに付きたいところながら、ジワジワ離されてしまう。なるほど富士でベテランの桂 伸一さんが、わずか0,192秒差の勝利だったワケだ。
そうこうしてるウチ、もはや残り3ラップ。7秒くらい引き離されているため、少しずつ差を詰めたい。と思っていたらあらまのセーブモード! やはり204馬力でもキビシかった~! とはいえ第一フェイズの出力規制は250馬力程度まで。まだイケる。ここから踏んでいかないと間に合わないです。
本当の意味での「賭」である。第2フェイズの出力規制掛かったら150馬力程度になってしまい、ミラに勝てない。前半バッテリー温度上げないようにしてきた”貯金”を信じるのみ。かといって車重2200kgあるため、バックストレートで飛ばしたらブレーキ一発でオシマイになり飛び出す。
2位は金井選手のミライ。3位レーサー鹿島選手のリーフ
簡単そうに走っているテスラながら、けっこうタイヘンなのだった。残り1ラップで何とかミラを抜く。すると勝負に出たミラは最終コーナーでシフトミスして止まってしまったそうな(ゴール後に知った)。ちなみにゴール直前で第2フェイズのセーブモードに入りました~。薄氷のTOPチェッカーなのだった。
何の温度表示もないためカンで走るのみ。そういった点からすれば、オーバーヒートした時のスバル360をギリギリの速さで走らせる時もカン。この”ダメになりそうなギリギリを探るカン”だけ人より少いだけ得意なのかもしれません。レース終了後、85%まで充電したら、自宅までイッキ&超快適。テスラ凄いです。
<おすすめ記事>