ホンダF1、やっとオイル燃やしてパワーアップしてきた?(国沢光宏)
今年の夏前から「メルセデスとフェラーリはエンジンオイルを燃焼させてパワーを出している」と言われている。確かに現在使われているエンジンオイルは水のようにサラサラな上、燃焼させたって煙など出ない。レギュレーションによれば、レース中、100kmで1,2リッターのオイルを燃焼させてよいことになっている。
この件、さすがに問題となり、イタリアGPから100kmあたり0,9リッター制限が適用される。顕著なのが予選。オイルにはパワーを出すような添加剤など含まれており、数十馬力を引き出せるという。この「アイデア」をホンダは活かしてなかった。夏休み前に「そうだったのか!」と認識し、やっと対応してきた次第。
だからこそ選手末のメキシコGPでは旧スペックのエンジンにも関わらず、フリー走行でシングルの順位をコンスタントに出してきた。来期ホンダから離れるアロンソは「素晴らしいシャシだ」とコメントしているものの、ホンダのパワーユニットのポテンシャルが上がっていると考えていいだろう。
メキシコで限定的に投入されたパワーユニットも、構造的に従来と変わらないが、様々なモディファイを行っているようだ。次戦のブラジルGPで少しばかり目が覚めるような走りをしてくれる可能性出てきた。思い切った”進化”こそ期待出来ないけれど、2台揃って予選シングルを獲得してくれれば嬉しい。
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