日本が目指すべき安全技術とは?(6日)

ボルボの本社開発部門で安全に最新情報について話を聞く。この会社の面白さは、世の中が作った安全基準をほとんど気にしないこと。死亡や重篤事故に至った実際の事故データを分析し、一つづつ対応していってるのだ。そこにはJNAPやIIHSやユーロNキャップのフルラップもオフセットも側突も追突もない。

事故は様々な角度と速度で起きる。実際の事故例から安全性を練り上げていけば、どんな基準にも対応出来ると言うことです。全てのメーカーを悩ませたIIHSのスモールオーバーラップも、これといった対応をせずにクリア出来たのが最近の「凄いね!」。日本が来年から導入するポール側突だって何の問題も無し。

そんなボルボの安全センターの展示に、子供の乗せ方コーナーもある。上の写真、私がいつも紹介する助手席チャイルドシートです。エアバッグのスイッチさえオフにしておけば、助手席も安全面での問題は無いという。むしろ子供の顔を見ながら運転出来るため、保護者側も精神的な余裕が出て安全とのこと。

下は事故に対するロードマップ。重大事故の3大パターンは今でも1)路外に飛び出す。2)正面から他車に衝突。3)側面衝突。そいつをカバーする技術がドンドン出てきている。興味深いことに、ドライビングマナーやテクニックを語ることは皆無。誰だって事故を起こそうと思っていない。技術でなんとかしよう、という姿勢だ。

確かに無謀運転されたら技術じゃ対応出来ない。逆に日本側が存在感を出そうとするなら、無謀運転や疾病による意識喪失、認知症への対応策あたりか。4桁の暗証番号を入れないとエンジン掛からない、といったアイデアを導入すれば有効だと思うのだけれど、日本の自動車メーカーはあまり興味を示さないです。

ノルウェイほどじゃないがスウェーデンも物価が高い。モールのアルバイト君がチョイチョイと作る上の寿司(ネタはサーモンのみ)1800円。これに生ビール2杯飲んで計3200円。この国のヒトが日本で食べたらビックリすることだろう。バブル景気から27年経つけれど、我が国は物価も収入も変わらない。

ちなみに20年ぶりに書く雑誌の原稿料、当時1文字11円25銭だったが今は11円61銭とのこと。これを嘆くか、国際競争力が猛烈に強くなった、と考えるかはヒトによって異なる。私は悲観論を取らないため、何とか活かしたいと思う。外国からの観光客誘致や、外国に魅力的な商品を売ろうと考えるなら最高の状況である。

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