GT-R スペックV
5時半に起きて横浜の先へ。距離的に近いも一般道である環八から第3京浜経由か、距離長いが(50km対75km)空いていれば早い首都高か迷ったものの、まずはアコードワゴンの巡航燃費計測を優先し、後者を選択。途中大雨に遭遇するも幸いスムースに流れ、40分の早着。燃費は14,2km/Lでありました。
追従クルコンをセットしての燃費。誰でも出せます
それにしてもアコード、昔と比べれば隔世の感がある。私は大ヒットしたリトラクタブルの3代目を買ったのだけれど、車重1トン。今のシビックより小さいサイズでありました。なのにベンツEクラスと並べても負けない堂々としたサイズ。というか、乗ってもベンツEクラスと真正面から戦える質感を持つ。ただ日本で使うことを考えると、大きい。
良いクルマなのだけれど日本じゃ使い勝手が……
午後は日産に行き、GT-RのスペックVを借りる。クルマに対する「驚き」という点じゃ、やっぱり大王級だ。制限速度到達など瞬時。ただ意外なことにTOPで書いた通り、スペックVは制限速度で走っていても楽しい。水野さんがスペックVの楽しさの本質に気づいてくれれば、標準のGT-Rも驚くほど魅力的なクルマに変わると思う。
標準の911に相当するグレードが欲しい。
交通の流れに乗って一回りし、ガソリン入れたら123kmで23リッターも入った! 飛ばせば当然燃料喰うだろうが、とりあえず流したのみ。猛烈に燃費悪いのね! それとも満タンじゃなかったのか? 次にガソリン入れるときに再チェックしてみたい。GT-Rの燃費、そう悪くなかったと記憶してますが……。
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アコードツアラーの試乗モニターに当り、一泊の家族旅行に行きました。高速や観光道路のワインディングでは申し分ありませんでしたが、奥多摩の山越えには、正直辟易してしまいました。もはや重量級ボディのFFで直進安定性と旋回性を両立するには、物理限界に来ていると痛感しました。ロングツーリングならばドイツFR車に勝るかも知れませんが、タイトな山坂道では到底及ばないでしょう。
ホンダにはFFに固執しないで、新天地のFRにトライして、ハイブリッドでドイツ車の苦手な燃費を凌駕して、安くて楽しいクルマを造って欲しいと切に感じました。
日産の水野さんにも、庶民にむけた安くて便利で楽しいFRを造って欲しい。これはある意味、GTRを造る以上に難しいと思います。
でも庶民向けのクルマがFFに片寄りすぎて、クルマ市場が多様性を失いつつあります。FFしか知らない消費者ばかりになってしまうことが、市場の活力を奪っていると思うのです。
本来なら消費者たる庶民が「いつかはGTRに!」とか思うべき所が、価格も性能もカルト過ぎて、シンボルどころか逆にみんな引いていますもの。
一方で、今プレミアム市場がFR全盛なのは、FRを知っている世代が買っているからだと思います。モータリゼーションの黎明期には、パブリカからカローラの大衆車クラスもFRだったし、その後のハイソカーブームもバリバリFRでしたからね。
でもこのままでは、クルマ市場は、FFしか知らない、というかそもそもパッケージングの多様性や存在価値まで理解されなくなりそうで、凄く怖い。
多様性の喪失は、個性の均一化と同義ですからね。クルマの面白さは、そんなもんではないと思うのです。
そこを突破してくれそうなのは、著作本や雑誌のインタビュー内容から察するに、日産の水野さんと大澤さんと加藤さん、そしてF1帰りのホンダマンだと、勝手に解釈して期待している今日この頃です。