レガシィのユーザー車検
国沢師匠のレガシィも購入から早くも3年が経過。1回目の車検の時期となった。マレー
シアでのラリー監督修行のため不在の国沢師匠に代わってユーザー車検の任務を預かったのでその様子を順を追ってレポートしたいと思う。
1)予約
ユーザー車検を受けるにはまず予約が必要。しばらく前まではテレホンサービスを使って予約をするケースが多かったと思う。しかし最近ではインターネットからの予約も出来るようになったのでこちらを利用。予約の取り方に特に難しいことはなく、車検を取りたい日時(何月何日の午前か午後か?)、クルマのナンバーの数字の
部分などを入力するだけ。希望していた2日後の午後の予約を難なく取得。最後に内容確認のページが出るので、プリントしておけば完璧である。
2)定期点検
車検当日の午前中に整備手帳にある定期点検を行なう(整備手帳の提出はある陸運局とない陸運局がある)。内容はご存知の方も多いと思うが、エンジンがかかるか? とかホーンは鳴るか? といった簡単なものがほとんど。初回の車検となるレガシィに問題はまったくなく、サクサクと終了。
3)自賠責更新
点検を済ませて陸運局へ出発。途中のJAに寄って自賠責の更新を行なう。といっても古い自賠責証書を提示して、お金を支払うだけ(24か月分の自賠責/2万2470円)。
4)書類作成
午後1時頃、練馬陸運局に到着。本来ならテスター屋さん(予備検査業者)に行くところなのだが(ヘッドライトの光軸などは新しいクルマでも狂っていることが多い)、今回はそのまま検査にチャレンジ。もし不合格だった場合はその部分だけ直して再検査を受ければいいのだ。
というわけで必要な書類作りに入る。場所はナンバーセンターという建物だ。まずは用紙3枚を30円で買う。見本があるので車検証を見ながら埋めていけばよい(走行距離を書く欄があるので確認を忘れないように)。
その後、必要費用の支払いをする。まず検査ライン使用料金(1500円)と24か月分の重量税(1.5トン未満のレガシィツーリングワゴンGTだと3万7800円
次は隣の建物へ行って、書類の提出となる。書類に特に問題はなく「ではラインに並んでください」と指示される。いよいよ車検本番だ。
5)車検本番
実は今回のレガシィの車検が私にとって5回目くらいのユーザー車検になるのだが、何回やってもどうしても緊張してしまう(こんなコンディションのいいクルマなのに)。とダラダラしても仕方ないのでラインに並ぶ。ちなみにレガシィのようなフルタイム4WDのクルマはマルチタイプのラインを使わなくてはならない。
なった気がする。
検査自体は検査官、テスターの表示板の指示に従って進んでいけばいい。まずは灯火類、ワイパー、ウォッシャー、エンジンルームを開けての車台番号の確認からだ(ここは検査官に従う)。もちろん問題なくパス。
この後はテスター上での検査だ。まずサイドスリップの測定。「いつやったんだろう?」というくらい素早く終了。続いてスピードメーターの測定、メーター読
み40キロでパッシングする。もちろん合格。検査直前に「メーターの検査でTCSのスイッチは切るからVDCもオフにするのか?」と思ったので、スイッチをオフにしておいた。でも、あまり関係なかったようだ。
次はフートブレーキと表示されているフットブ
レーキとパーキングブレーキの検査だ。恥ずかしながら以前ブレーキを優しく踏みすぎたようで不合格になってしまった苦い記憶があるので「エイヤ」(思い切
り踏んだわけではない)でブレーキを踏む。合格、パーキングブレーキもOK。そして最大の難関だった光軸。正面の鏡のようなものにライトが映る中、祈るような気持ちだ(かなりオーバーな表現)。幸い電光掲示板に○が表示された。
これで一気に気持ちが楽
になった。あとは下回りと排ガスの検査だ。下回りの検査をパスし、最後に排ガスの検査。クルマから降りてプローブと呼ばれる棒状のセンサーをマフラーに差
し込む。星マーク付きのクルマなので当然だが、合格。すべての検査を終了し、検査用紙に合格のハンコをもらう。私がユーザー車検を受けると毎回なのだけど
「やったね」とか「余裕だよ」という気持ちではなく「受かってホッとした」という安堵の気持ちで一杯だった。
この後書類を提出し、新しい車検証とフロントウィンドウに貼るシールをもらってめでたく車検は終了。車検場に到着してからの所要時間は約1時間だった。
6)まとめ
初回の車検やコンディションのいいクルマなら難なく車検に合格すると思うのでどんどんユーザー車検にチャレンジすることをオススメする。ユー
ザー車検には金銭的なメリット以外に、マイカーへの愛着やクルマへの興味がより強くなるというお金で買えない利点もあるのだ。
ただ「車検に通ればいいや」とか単に安いからという理由のみでユーザー車検に飛びつくのには反対。「車検を通す作業は自分でやってお金を節約するけど、浮いた分でプロに定期的な整備を任せたり、より普段の整備を入念に行なう」という考え方でユーザー車検を受けて欲しいと思う。
自賠責(24か月分) ¥22470
用紙 ¥30
ライン使用料 ¥1500
重量税(24か月分) ¥37800
合計 ¥61800
レポート/永田恵一
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写真にはナンバーは載せないほうが…。
個人を特定できる情報は極力避けたほうがよいと思いますよ。
車体番号も分からなければ特定のしようがないのでは?