連休も残りは2日間。少し夢のある情報を

最近あまり話題にならない燃料電池ながら、見えないブブンで技術開発が着々と進んでいる、ようだ。断定出来ないのは機密だから。私がMIRAIでレースやラリーをやっているため燃料電池の開発関係の技術者といろんな話をするけれど、現時点での内容に限られる。次世代の技術についちゃ意識して聞かない。というか聞いても答えられないでしょう。

ハッキリ解っているのは開発部門の規模や人員が減るどころか増えていること。どうやらトヨタはホンキで燃料電池を次世代のパワーユニットとして考えているらしい。ということは希望があるのか? 水素関係の技術、日本の将来に関わってくるような気がします。やはり100年後のパワーユニットを考えると、燃料電池が理想に近いと私も考えるようになった。

こう書くと「電気自動車じゃないの?」と思うかも。確かに電気自動車も有望だ。されどバスやトラック、大型の乗用車クラスになると、やはり航続距離が厳しいでしょう。加えて電気自動車を走らせるために、電気の供給も重要になってくる。中国などは太陽光を有効に利用しようと考えているようだ。御存知の通り電気は作った量を消費しなければならない。

大量に太陽光発電を行っても、使わないとムダになる。その電力を貯めるのに最も適しているのが水素にすることです。電気分解して水素というカタチにしておけば、蓄えられるし運ぶことだって可能。九州電力は昼間の電気余って太陽光発電買電を制限したけれど、水素にすれば問題無い。ここから本題です! 水素を大量に保管するには液体を持ってベストとする。

けれど水素を液体にするため、膨大なエネルギーを使う。こらもうお話にならない。なんたって-252,6度以下にしないと液化しませんから。しかも液化水素を作る技術&特許はヨーロッパが持っている。もう少し詳しく書くと、ヨーロッパの技術も液体水素こそ作れるモノの、効率(コストと言い換えても良い)は商用ベースに乗るレベルじゃないのだった。

つまり液体水素をリーズナブルに作れる技術さえあれば、次世代は水素社会になるということです。素晴らしいことに我が国で磁力使って液体水素を作る技術を開発していると聞いた。効率も高く、液体水素を軽油やガソリンと同じくらいのエネルギーコストに抑える目標らしい。こいつが実現したら、文字通り世の中のパワーユニットはゲームチェンジする。

まず船舶。今は汚い排気ガス出す重油を使っている。これを液体水素にすれば、クリーンエネルギーとなります。液体水素を気体にするのは凍結を防がないとならない。フネなら最低でも0度の海水をいくらでも使えるため、この問題をクリア出来る。また、液体水素は少しづつ気化するけれど、これは燃料電池の”燃料”として使えるためむしろありがたいこと。

バスやトラックも液体水素は使える。上手にコントロールしてやれば、燃料電池が出す熱(レースで冷却は毎回大きな課題)で液体水素を気体にするときの凍結をコントロール出来るかもしれない。技術は我が国が21世紀を生き延びる最大のエネルギーになる。若い世代はぜひとも新世代のエネルギー技術に注力して欲しいと思う。ここで覇権を取れたら22世紀も見えてきますよ!

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