今年のル・マン24、国際映像でTOP争いしてるトヨタがほとんど映らない。なぜ?(15日)
今週はル・マン24とWRCイタリアが行われている。21時30分からJスポーツで生中継をしているのだけれど、驚いたことに40年以上ル・マンを見てきて国際映像にTOP争いがほとんど映らないことって記憶に無し! 日本以外のモータースポーツファンからすればTOP争いは興味の対象外という解釈なんだと思う。確かに私がフランス人やイギリス人だったらそうなるでしょうね。
国際映像では、まるで1960年代のようなスポーツカーによるル・マンが映っていた。個人的にはフォーミュラカーを除き、レースもラリーも市販車ベースで競うことこそ本質だと思っている。奇しくも今年のル・マンはそんな流れです。加えてJスポーツの解説、トヨタのヨイショでなく楽しい。なかでもベテラン貝島姉さんのレースオタク的なつぶやきがツボであります。
WECシリーズ、2020年9月から『ハイパーカー』というカテゴリーが加わり、トヨタは開発中の『GRスーパースポーツ』でエントリーするという。ここにマクラーレンやフェラーリ、ポルシェ、アウディなど出てきたら、国際映像もTOP争いを追いかけることになるだろう。今回のル・マン、格上の戦闘力持つトヨタが勝つのはモータースポーツファンなら誰だってイメージしている。
レース終わってトヨタが「2年連続総合優勝だ!」と大騒ぎし、メディアも「すごいぞ!」とやらかしたら気持ち的に少し引く。ヨーロッパの同業者に聞くと「トヨタが違うカタチでLMP1クラスに出たら盛り上がったのに」(これが国際映像でTOPを追いかけない最大の理由のようだ)。さてさて。ハイパーカーが始まらない2020年6月のル・マンはどうなるのだろうか?
最も好ましいのはヨーロッパの皆さん言う通りトヨタが持っているLMP1を適当な価格で売り出し、ハイブリッド無しのエンジンを搭載(ワークスはハイブリッドでの参戦しか認められない)。レベリオンと同じようなプライベートチームのLMP1クラスで走らせることだと思う。開発が十分に出来ず、厳しい戦いになるかもしれないけれど、レース界を考えたら素晴らしい貢献になる。
WRCはベストタイム出しまくりのタナックがTOPに出た。コチラでのトヨタの評価は素晴らしい! トヨタの速さもドラマティックです。というのも「もしタナック居なければ」と思うと、盛り上がる展開なのだった。イタリアで注目したいのが勝田選手! R5クラス車両の3位ながら、前の2台はバリバリのワークスカー。勝田選手、市販R5使う『WRC2』クラスでは1位です!
ホルムズ海峡のタンカー攻撃でガソリン価格高騰かと思いきや、三郷のコストコに行ったら安くなっていた。家の近所のスタンドも5月の連休前から軽油で125~127円だったのが119円に。原油の先物相場を見ると、タンカー攻撃直後にピクリと上がったけれど、また下落。ちなみに連休明けに安くならなかったのは5月12日に起きたサウジアラビアのタンカー攻撃のためです。
今回の攻撃、まぁいろんな意味で腑に落ちないですワな。最初の攻撃から2回目の攻撃まで3時間あったといわれているが、その間、ヘリでも飛べる200kmの距離にあるドバイ駐留の米軍(5月10日から中東地区の戦力を強化している)はナニもしていなかったのだろうか? ホルムズ海峡は守りやすいと言われている。タンカー攻撃、いろんな意味で出来レースかと。
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