ソニー損保の「20歳カーライフ意識調査」の2023年版。免許保有率は61.2%。2年前より10%増!
若者の自動車離れは終わった、と何度か書いてきたけれど、ソニー損保が発表した最新の調査を見ると確実な動きになってきた。クルマ文化の基本である「免許保有率」は61.2%に達し(これから取得する人を含めたら89.8%!)、2年前の51.3%から10%も増えた! クルマ嫌い教育を受けた新成人が多い2010年の調査で30.9%だった都市部女性も、45.6%が免許保有に!
マニュアル免許取得率はけっこう多い! 今やマニュアル免許あっても乗るクルマ”ほぼ”無いし、電気自動車やハイブリッドの時代になればATのみ。なのにAT免許の比率は男性で100人中の65人。35人がマニュアル免許を取得している! マニュアルに乗ってみようと考えている、ということです。ソニー損保が作った上の表をジックリ御覧下さい(クリックすると大きくなります)。
興味深いことに半分以上の人が「同世代でクルマを持ってると格好いい」と感じ、都市部の62.9%が「クルマを買おうと思っている20歳」という点! 驚くことにネオクラシックカー(1980年代から1990年代)に乗りたいという人が33.7%。1975年以前に生産されたビンテージカーに乗りたいと言う人も30.2%いる! こらもうクルマ好き世代と言っても良いほど。
この調査で一番悲しかったのが「どこからクルマの情報を得るのか?」という質問への答え。自動者情報サイトが10%ほど。自動車の紙媒体は10位以内にすら入っておらず。もしかすると2番手と3番手で聞く相手がクルマ好きという可能性ありますけど。若いクルマ好き世代から参考にしてもらえる忖度の無い情報を発信すべく頑張ろうと思った調査結果でした。
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こちらの記事は、クルマ好き世代のジュニアが該当するという印象を受けました。
ちなみにうちの息子2人は、自分からマニュアル免許を取りに行きました。私が25年乗ったR32がマニュアルでしたし、イニシャルDも小さい頃から見せていたので、影響を受けたのだと感じています。
気の毒なのは、今の御時世、マニュアルの新車は種類が少なく、あっても高額。中古の程度のいいマニュアル車も高額。頼みの家のクルマは、ATかCVT。
せっかくマニュアル免許を取っても、自分でマニュアル車を運転したことがない若者が、実は沢山いると思います。ただ免許取り立てだと、カーシェアのANYCAの敷居も高いようです。
でもせっかくこんなに多くの若者がマニュアル免許を持っているのですから、いろいろ楽しむ機会があるといいのになぁ、と思います。
この調査でいう都市部がどこまでを指すのかが気になりました。調査の目的からいって、始発と終電さえ知っていれば時刻表を見る必要がない大都市部であるべきながら、日本の全人口のうち当てはまるのは3割程度では。それ以外の地域では、今でもクルマと免許は趣味でなく必需品です。クルマ離れなんて恵まれたことを言っていられるのは、全体で見ればまだまだ少数派。
注意したいのは、地方が貧しくなり都市部への大学進学を諦める家庭が増えていることです。地元の大学ならすでに働いている20歳と同じく、クルマは必需品ですから。
若者が紙媒体を見ないのはその通りで、本屋の車関係にいるのはオジサンばかり(笑)車を自分で買える真面目な若者は知的な対象にはお金を出しますが、お酒や娯楽に使うのは愚かだと思っています。オジサン世代のクルマ雑誌には、くだけた雰囲気のものが多いのがその理由かと。かといって今さらハイブロー(今や死語!)に振っても今度はオジサンが離れていきますから、痛し痒しですね。
この手の記事は、実感として信じられない感じですね。新入職員やインターンシップの学生と話しても、車の話題があまりにも盛り上がりませんから。
もちろん免許は、仕事で必要なので取ってもらうんですけどね。
確かに、雑誌は昔、複数買ってましたが、今は買わなくなりました。徳大寺さんが元気な頃までかな、ベストカー買ってたのも。