コネクテッドカーのリコール、携帯の電波による遠隔アップデートが可能。大きな一歩だと思う
納車されたノアにリコールが出た。内容は「駐停車している車両の横を走ると車列の認識が上手く行かずシステム停止になることもある」というもの。こういったリコール、今までならディーラーにクルマを持ち込みOBD2などの端子経由で対策ソフトをアップデートした。しかし! コネクテッドカーであるノアの場合、携帯の電波使ったアップデートが出来るらしい。
今回ディーラーから「リコールが出ました」という連絡来る前の段階で車両の液晶画面に「リコール通知」が表示され、アップデートしてくださいとのこと。対応はとても簡単で液晶画面の『更新する』を押すだけ。アップデートに60分程度掛かるようだけれど、途中でクルマ止めても問題無いという。腹を抱えて笑うのはリコールの通知に『更新作業』と書かれていること。
おそらく国交省の決まりでリコールでたら「作業する」という文言を使わなければならないんだと思う。日本語だと液晶画面を押すのは「作業」と言わない。トヨタも「おかしいのでは?」と国交省に意見具申したと考えるが、そんな柔軟に対応してくれる役人だったら日本はもっと良い国になっている(笑)。携帯電波使ったアップデートという状況を理解出来ないワケ。
閑話休題。驚いたのは安全に直結する部分までリモートでアップデート出来るようなったこと(テスラはすでにやっている)。今までナビの地図くらいならアップデート出来ていたが、クルマの制御ユニットにアクセスしている。今後、様々なアップデートが出来るようになるかもしれない。つまりバージョンアップや細かい改良だって簡単にできてしまうワケ。
すでにマツダは既販車の性能改善のためのアップデートをディーラーで行っている。当然ながら作業コストが伴うため、メーカーもディーラー側にそれなりの対価を払わなければならない。コストを伴う。されどリモートのアップデートならコスト掛からない。ディーラーの負担だって無し。今回はリコールだったけれど、その気になればいろんなことが出来ると思う。
どう活用するかメーカーの姿勢次第です。
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OTAは凄いし便利だと思う反面、ハッキングが心配になりますね。何重にもセキュリティを掛けて、最終的には機械的に安全性を担保しているんでしょうけど。
まぁこういうことを言っている古臭い人間から取り残されていくんでしょうが、それでもね。
更新なら「作業」でしょう(笑)。弊役所では、サーバーのバックアップなども「 修繕工事」で、「工事」だからヘルメットを着用しろとか言い出したりしますから。
役所には、公式の決まり(これも時代遅れとか意味不明はあるけど)以外にも内規とか担当者のこだわりとかあります。
多少変でも意図が分かる物は良い ですが、昔から続いていて、今となっては意図不明とかもあって、不明だから見直しもできません。杓子定規こそ真剣な勤務態度と信じる石頭も少なくない組織で頓珍漢なルールは本当に害悪です。
こんなところには政治家に鶴の一声が欲しいですね。自浄は無理です。