マツダ、6月は北米で前年比97%増。前年同期比でも29%! 次世代投資をするなら今です!
先日も書いた通り、アメリカも日本も電気自動車の普及は始まっていない。アメリカは2026年から。日本についちゃ「とりあえず軽自動車が2025年あたりから普及し始め。乗用車に波及するの2028年か?」といったイメージ。そしてガソリンは2049年末日まで販売されている。エンジン車の売るなら今でしょ! マツダの好調、そんな流れに乗ったんだと思う。
CX-5やCX-30にCX-50の販売台数がど~んと上乗せになっている。円安ドル高のため、アメリカでクルマ売れると円換算なら驚くほど大きな利益を上げられます。この調子で年末まで好調な売れ行きをキープ出来れば、記録的な利益になることだろう。この利益をどうやって使うかで今後のマツダのカタチが変わってくるんじゃなかろうか。商品計画ですね。
マツダはラージプラットフォームの第一弾であるCX-60を出したのみ。この後、CX-70、CX-80、CX-90というラインナップを完成させようとしている。されどその次が全く見えてこない。マツダのクルマ作りの全権を持っていた藤原前副社長は、高額車で利益を上げる腹づもりだった。だからこそ日本でのマツダ2生産を止め、タイに移管した。小さいクルマ作りたくない?
コンパクトカーをやめたばかりか軽自動車まで止めたかつてのスバルのような戦略かと。CX-60をCX-5の後継に考えていたらしく、CX-5のフルモデルチェンジ計画もないようだ。当然ながらCX-8も後継はCX-80となる。2019年にフルモデルチェンジしたマツダ3の話も出てこない。ちなみにマツダ3以降のモデルはCX-50を除き全て藤原前副社長の采配によるもの。
しかも藤原前副社長の後任は右腕だった廣瀬さん。出す前から失敗確実(ハードではなくビジネス的に、です)なMX-30のロータリーPHEVをキャンセルせず。未だに「究極のエンジン」など考えていると聞く。社内からもOBからも頑固という意見多いそうな。文頭に戻る。今年と来年は上手にビジネスすればアメリカはで少なからぬ利益を上げられるだろう。
それをべースに2026年以降の計画を練り直す必要があると思う。今でも「2028年に新世代の電池自動車プラットフォームを出す」とか「テスラと同じタイプのパナソニックの電池を使う」などでライバルと勝負出来ると考えているなら「う~ん」です。トヨタの危機感ってそんなレベルじゃ無い。マツダも、いや車両開発の全権を持つ廣瀬さんは危機感を持つべきだ。
でも頑固ですからね。しかも電気自動車は今までフルパワーで否定してきたし。廣瀬さんのコペ転を願う。
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昨日マツダの6月北米販売台数を確認すると、CX-50は3,532台(+125%)で、CX-30の6,612台(+39%)よりも少ないんですよね。
巷で言われるより、CX-50は思ったほど売れていない気がしますね。
依然として、マツダSUVの稼ぎ頭はCX-5。いくらCX-60への上級移行を進められても、狭い日本で1890㎜の全幅は無理がありますね。
CX-50をベースに、全幅を狭く、全長を縮めた次期CXー5がないとこれ以上の拡販は難しいように思います。
CX50は今月から2直増産なのでもう少し待った方がいいのではないでしょうか
それより、CX90の6月販売が2,300を切ってる方が心配です。
「究極のエンジン」…
電動化で出遅れてる日本勢でもとりわけ致命的なマツダ。
ロータリーのレンジエクステンダーにしてもユーザメリット皆無な化石のロマンでかつての上司のようにメーカーを振り回すのはもう止めてほしいし、そんな余裕もないでしょう。