初代初期型プリウスの走行電池は生涯補償だった。26年経ってついに終了。十分な期間だと思う
2000年4月まで販売されていた初代前期型の走行用バッテリーは、様々な点で未完成だったのだろう。納車後、多くのトラブルを出した。初代前期型プリウスで販売後5年スパンだと大半のクルマがバッテリー交換を余儀なくされたほど。その後、トヨタは初代前期型プリウスの走行用バッテリーを非公式ながら「生涯補償する」とした。乗っている限り何度でも交換します、ということ。
5~8年サイクルで3~4度交換した初代初期型プリウスもあったほど。私は3年で初代後期型に乗り換えたので無交換でしたが。そんな初代初期型プリウスの生涯補償、今年を以て終了になったようだ。初代初期型の登場は1997年11月だから26年。最終が2000年4月なので23年ということになる。よくぞ続けてきた。「クルマの生涯」として考えたら、人間の100歳は余裕で超えるんじゃなかろうか。
さて。初代初期型を買うようなアーリーアダプターは、先行者利益に預かれるか、人柱になるかの確率で考えると、99%は人柱になると思っていい。好例が初代初期型リーフ。販売時点では「バッテリーの進化に合わせたレトロフィットを行うので心配ありません」と言ったのに完全反故。皆さんバッテリーが弱っていき、同時にリセールバリューは二束三文になってしまった。
先日、サポーター掲示版で太陽光発電のアーリーアダプターが「どうしようもない」と苦言を呈していた。太陽光発電パネル、汚れると発電効率が確実に落ちる。私の家のベランダに付けたプラグインソーラー用の太陽光発電パネル、3~4ヶ月毎に洗ってます。本日204Wの発電をしていた。洗ったら230Wになりました。ホコリだけで10%も効率落ちていたワケです。
これが鳥の落とし物や枯れ葉だったりするとイッキに効率落ちる。洗えばいいのだけれど、当時そういった配慮無し。登れない屋根にびっしりパネルを載せているそうな。これ、今なら考えられない。はたまた直流から交流に変換するインバーター(パワーコンディショナーとも言う)も性能イマイチだった。インバーターは直近の5年くらいで大幅に進化し、コストダウン。
ここにきて変換効率が格段に上がり、高機能化。蓄電池との併用コントロールも出来る。それでいて価格は5万円くらいから出回っており、50A(6000W)に対応するタイプでも10万円を切る。60A用も高くない。太陽光発電パネルは20年以上使えるため、10年目くらいでインバーターを最新タイプに交換し蓄電池を追加したらスマートマイクログリッドが構築できる。
ちなみに太陽光パネルは廃棄に困ると主張する時代遅れの人もいるけれど、バラバラに粉砕してガラスとアルミなどの素材に分けるシステムが出てきた。10年もすれば安価にリサイクル出来るようになっているだろうからムダな心配しなくていい。これから10年以上生き延びる計画のある人は、10年後以降の電気代、恐ろしいことになると思う。自給自足を考えましょう。
<おすすめ記事>
21世紀に間に合ったプリウスは、
四半世紀もの長きに渡り、
先駆者達に対する義理と責任を
全うしたのですね。
並の経営学やマーケティングなら、
超絶お人好しの
大きな馬さん鹿さん施策として、
議論の俎上にも上げないでしょう。
おいらHCR32スカイラインを、
新車から四半世紀乗り続けたから、
尚のこと時間的な凄さがわかる。
だからトヨタは、
スゴイを通り越して、おそろしい!
これぞトヨタの真骨頂。「21世紀に間に合いました」でデビューした初代プリウス。しかも価格は210万円くらいだったと思います。投入した技術を考えるとまさにバーゲンプライス。しかも初代はバッテリー永久保証。ハイブリッドを普及させようというトヨタの意気込みを感じました。半面日産ホンダは後追いでハイブリッドやEVを投入したものの肝心のバッテリーは実質的に交換バッテリーの準備無し。トヨタはきちんとリビルトバッテリーの提供をしていました。こういう将来のことも考えたことが出来るからこそトヨタがナンバーワンなのでしょうね。
現在は水素燃焼エンジン、FCV、EVなど将来に向けていろいろやっていると思いますが頑張って欲しいものです。
プリウスにも、産みの苦しみがあったのですね。
知らなかったです。
クルマでも発電方式でも、メガリスクはやはり困ります。
原発は排出水が変に脚光を浴びてるが、原発再稼働でまた、想定外の過酷事故が起きないか?心配なのです。
経済安全保障と言いつつ、敵の格好の標的になる原発を、日本各地に増やすんですから。
ドイツは遂に脱原発を実現し、発電網から原発を完全に切り離したそうです。
イタリア、オーストリア等は元々ゼロ原発だし、日本にいると報道バイアスが酷くて、世界の最前線、最先端が見えない。
地球温暖化もウソだデマだと言ってたら、この有り様です。
まだ言ってる人もいるが(笑)
プリウス精神!ですよね。
臆せず果敢に挑戦し、先行者利益を目指しましょう❗
初代プリウスを作ったトヨタが世界一になり、スカイラインGT-Rを作ったニッサンは経営破綻したと揶揄されたのは昔の話で、トヨタはハイブリッド技術を確固とするため一台売れるごとに赤字になるとも言われていましたね。初代プリウスを買われた方には頭が下がる思いです。その恩恵を今私は享受しているわけです。
話変わって、太陽光発電の話をされているのでそれに乗っかるのですが、最近200W出力の折り畳み式のパネルを購入しました。これで充電式の機器(いくつか所有)に充電してプチ節電をしております。これだと日中、太陽に向けて正面に調節できて便利です。
初代は24時間サポート体制も取っていましたよね。出先で走行不能になったときに代車を届けて貰いました。クルマも走行バッテリー交換を含め修理してもらいましたが全て無料でした。
実は最近、通勤の道すがら毎朝のように、ボンネットにレーシングストライプをあしらった美麗な紺色の初代プリウスに出会うので「どうやって維持しているのだろう? マニアックな方がおられるなあ」と感心していたのですが、電池交換ができておれば20年以上前のハイブリッド車が生きていても不思議ではないかもしれませんね。秘話というか産みの苦しみの話、感銘を受けました。
太陽光もですが、近年の日本はプリウスのような「世界的ヒット商品」が出なくなり「稼げないなら借りれば良い」と、モラルハザードが国民意識の中に、浸透してしまった気がします。
クルマなら、HONDAのフィットが最後でしょうか?
先祖帰りというか「経済がダメなら軍事で」みたいな風潮も気掛かりです。
クルマも「走るスマホ化」を、未来志向で追っての開発競争が、世界的には熱を帯びている気がします。
日本は取り残されていないか?
全てが「対中国の政治軍事ゲーム化」してしまい、「稼げる経済」が、二の次にされているのではと、感じてしまいます。
26年使える車としてライフサイクルを全うしたプリウス、本当にエコだったと思います。使えなくなったニッケル水素バッテリーはリサイクルされたことでしょう。ホンダのシビックハイブリッドも補修用バッテリーが用意されたものの、ちょっと高すぎた。
世の中いっぱいBEVが走っても、このくらいのサービス体制でないと環境にいいBEVにはなれないかもしれませんし、BEVの墓場がある中国は一番の汚染国になるんじゃないでしょうか。
中国・ヨーロッパのBEVが一斉に寿命を迎える10年後、またトヨタの時代が来るような気がします。