韓国勢、中国からの撤退戦略を開始。ヒョンデは工場を330億円で売却成功! 三菱は20円

三菱自動車は広州汽車と合弁で立ち上げた中国工場(広州汽車50%。三菱自動車30%。三菱商事20%)を20円で売却した。まぁ無料と言うことです。なんでそうなったのかといえば、先読みが出来なかったからに他ならない。加藤社長が引き継いだ時はすでに火の車状態。就任直後から撤退策を練ったと思うけれど、すでに遅し。いや、社内の調整にも時間掛かったようだ。

写真/現代自動車

結果的に”負債”が大きくなり、生産したアウトランダーは全く売れず在庫の山に。三菱自動車の失策なので広州汽車への補填もしなければならない。赤字が赤字を生んでいた。結果的に巨額の投資をした工場を生産整備付きの居抜きで失うことになってしまった。三菱自動車の特損は243億円。243億円分の価値を失ったということになる。それでも痛手は少なかったと思います。

中国で売れ行きを落としているのはヒョンデも同じ。ただセンサーが敏感で動き早かった! 年間30万台の生産規模持つ重慶工場(北京汽車との合弁)を330億円で売却したのである。ヒョンデの投資額は1300億円ほどだったらしい。工場で稼いだ金額など考慮すると、三菱自動車のような大失敗じゃないと思う。330億円で売れたら特損だって出さすに済むかもしれません。

こうなると気になるのが三菱自動車以外の日本勢。スズキはすでに逃げ出し済。トヨタと日産、ホンダ、マツダですね。このうち、着々と撤退計画を練っているのはトヨタだと思う。昨年から投資をしなくなっており、規模の縮小も始めている。政府系の広州汽車と第一汽車が生産する中国向けのモデルの開発を援助し、工場稼働率を確保しようという戦略だろう。

日産は開発を現地に丸投げし、これまたベヌーシアなど中国ブランドで工場稼働率をキープして様子見という戦略のようだ。マツダの場合、昨年投入したCX-50の売れ行きが厳しく、かといって売れそうなクルマの開発も行っていない。もはや撤退策だと思う。すでに撤退へ向けた準備をしていることだろう。手遅れになると三菱自動車のように赤字を補填させられた上、20円です。

心配されるのがホンダ。トヨタや日産の中国駐在者に聞くと、皆さん「まだ投資を続けている。大丈夫なんですかね」と言う。広州に電気自動車用の工場を建設中。東風ホンダも電気自動車の開発に注力すると発表。大型二輪の事業を強化。逃げ出す企業が多い中、逆張りということなんだろう。成功すれば面白いかもしれません。果たしてどうなるか?

ちなみに最近「中国の景気が悪化」みたいなニュース多いけれど、中国より自分の国の厳しさを報じた方がいいと思います。

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2 Responses to “韓国勢、中国からの撤退戦略を開始。ヒョンデは工場を330億円で売却成功! 三菱は20円”

  1. マツモト より:

    お金の流れからすると
    中国経済は2年ほど低迷が続き株式市場が急降下中、
    それで外国人投資家も絶賛撤退中、
    お金がなければ新規設備も車の需要も生まれないと思う。
    貧乏になった中国がBEVの廃バッテリーどのように
    処理するのか気になる所。

  2. 広瀬 より:

    たしかに日本は
    我がの心配
    せねばなりませんよね。

    他国嘲笑してガス抜きして喜んでる間に日本も総合的に現在進行形で衰退凋落没落してますからね。

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