日産大学校のクルマ安心点検実習、ホイールナットの緩みなど何件かの事故を未然に防げたと思う。

八丈島で行った日産自動車大学校のクルマ安心点検実習、大成果を上げました! 一番きわどかったのがホイールナットの緩み。何と全てのナットが手で緩んだ! 遠からずホイール脱落になったと思う。これ1台目の「やってよかった!」です。すると次はサイドウォールのダメージによる膨らみ。これ、学生さんが発見しました。内部構造が壊れていてバーストに直結する。

さらに! オイルがレベルゲージにすら付かない状況のクルマや、タイヤのヒビが看過出来ないほどのクルマ、ベルトが古くなり「キュー!」と言うクルマ(オルタネーターの掛かると滑ってバッテリー上がります)など、緊急性の高いクルマだけで6台ほどチェック出来た。学生さん達のおかげで私の願いである「安全」に貢献出来たと思う。それだけで大満足です!・

島の方にも大好評だった。学生さんにとっては貴重な学習。入念に点検する。プロよりは時間掛かるかもしれないけれど、丁寧です。解らないところは先生達がバックアップする。それを見て悪い気持ちになる人なんかいないと思う。特に八丈島の人たちは素直だしやさしい。学生さん達にいろんな質問などして、クルマの整備に対する気持ちを持って頂けたかと。

学生さん達も楽しそうだった。初めて直接ユーザーと応対することになるのだけれど、皆さん事前練習をしっかりやっており上手でした。面白かったのがサンバー。1台目は「エンジンルームのチェックをします!」と前の方に行き「エンジンは……」と突っ込まれていたれど、2台目のサンバーはバッチリ対応出来ていた。日産車以外のクルマのチェック、面白いと思う。

本日の予定台数は36台。4台の上振れを見越していたというが、始まってみたら大盛況! 学生さん達だけじゃ誘導員なども足りなくなり、先生や日産から見に来ていた人までニンジン持って誘導員やってました。終わってみたら48台! ほとんど休み時間無し。それでも皆さん「楽しかったです!」。八丈島役場や議員さん、整備工場など協力していただき、上手くいきました。

私にとって唯一の『う~ん!』が羽田から八丈島までのANA。またしても非常口席なのに荷物を床に置く人が。緊急脱出の妨げになるし、おそらく荷物を持って脱出する。通りがかったCAに「非常口席の床には荷物おけないのでは?」と聞いたら「ウチは問題ないです」だって。ANA、いつから非常口席の床に荷物を置けるようになったんでしょ。危ないです。

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3 Responses to “日産大学校のクルマ安心点検実習、ホイールナットの緩みなど何件かの事故を未然に防げたと思う。”

  1. 岡山 より:

    つい昨日、地元から羽田行きのJALに乗りました。初めての非常口席でしたので何も知らず足元にカバンを置いていたら、緊急時の妨げになるから上の棚に移すように促されました。
    帰りの便では、とりあえず膝の上に置いていたところ「離陸までにはお願いしますね」と。
    JALは安心ですね。

  2. natumenatuki より:

    日産自動車大学校の無料点検素晴らしい!
    キーボードを叩く(スマホをなぞる)だけで全てを済ませる人が増えている今こそ必要なことですね。汗と埃にまみれる実践的な仕事が尊重される、それが一番と思います。

  3. 納豆 より:

    素晴らしい活動をされていますね。発想だけでなく実行される行動力も素晴らしいです。メディアはこういった活動をしっかりと報道すべきですね。
    そして社会や地域のコミュニティに貢献できるこのような本当に社会的価値の高い活動を行えるだけの、実力と実行力がある自動車ジャーナリストが一体どれだけいるかと考えると、少し遠い目になってしまいます。(もちろん素晴らしい方もおられます)
    自動車メディアは、新型車のインプレッションをするだけでなく、人、車、社会を俯瞰して消費者に道しるべを提供したりモータリゼーションを少しでも良いものにするための活動をするなど、本来求められる活動を怠らないようにして欲しいですし、そういった視点で眺めた時、国沢さんは素晴らしい先生でありお手本になる方なのは間違いないと思います。また、社会性や社会全体の利益を大切にされるところからは徳大寺さんのことが思い出されます。
    そろそろ自動車ジャーナリストも自らの存在価値や貢献度を客観的、批判的、自省的に見つめ直す時期になっていて、自動車同様、大きな変革が必要な期になっているのかもしれませんね。

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