世界で唯一になった自動運転レベル3のレジェンドに改めて乗ったら、いろいろ驚きました

レジェンドの自動運転レベル3は3年半に発売された。レベル3は運転の主体がクルマということになり、事故になったら責任はドライバーじゃない。考えてみたら驚くべき事。出た当時は世界規模で”自動運転熱”が吹き荒れていたこともあり、多くのメーカーが次々と実現すると言われていた。ところが、である。市販にこぎ着けたのはホンダだけだった。それだけハードル高い?

アウディもトヨタも市販しなかった。そう考えるとホンダの一点突破能力って凄いということ。それはさておき、ホンダの広報から「いつ無くなるか解らないので今のうちにもう一度乗ってみてください」。折しもロングドライブをする機会あったので借りてみた。市販車といってもリースだけ。100台しか存在しない稀少車である。リースのベースになる価格は1100万円。

中央道に入り松本方向へ。クルコンと同じ要領で車速セット。すると第一段階として緑色の表示になる。この段階ではレベル2のレーンキープ付きアダプティブクルコンとなり、常時ハンドルに触っていないとならない。やがて青色表示になる。これがレベル3かといえば、少し違う。ハンズオフは出来るものの、前方を監視していなければならない。よそ見するとダメ。

プロパイロット2.0やアイサイトXも同じ機能を持っている。ただ制御のベースはレベル3なんだと思う。レベル2の安心感と全く違う! レーンキープはカンペキに近い。誰かが運転している感じ。一般的なレベル2の場合、キャンセルされることがあるし、レーンキープだって怪しい感じ。レジェンドもレベル2の時は怪しい。でも青色になった途端、シャッキリする。

2021年3月の紹介記事

渋滞に入るとフルのレベル3に切り替わり、TV画面が写り始めた。この状態、ホンダは推奨していないけれど、TVを見たり景色を楽しんだりする事も可能。法規上はスマホ画面を見たってOKである。事故はクルマの責任だからだ。改めて感心する。文頭に書いた通り、この技術、3年半前に登場し、バックマーカーは居ない。当時のレポートを読み返してみたら凄さを紹介してました。

現在の日本車に採用されているADASは全てプログラム型

今後自動運転はどうなる? レジェンドはライダーという高性能センサーを使ったプログラム型の制御を行っているが、もはや処理能力の限界に近い。今後はAIによる制御になる。センサーもコストの安いカメラとレーダーで済む。プログラム型をキャブレターとしれば、AI制御は冷間時やオーバーヒート対策まで出来るインジェクションだ。中国などで走っている自動運転はAI制御。

このあたりの技術紹介については近々。

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1 Responses to “世界で唯一になった自動運転レベル3のレジェンドに改めて乗ったら、いろいろ驚きました”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    MIRAIとクラリティのFCV対決ではMIRAIの勝ち。
    レベル3のLiDAR装着が想定のみだった2代目MIRAIとレジェンドはレジェンドの勝ち。まだMIRAIが売っているとしたら何かあるかもしれません。
    レジェンドのLiDARも後付け感がありますが、FCVでやられた分を何とか自動運転では勝ちたかったんだと思います。社長がそれをすくい上げていればいればもうちょっと台数出たかもしれないのに。
    それにひきかえ日産は車を避けるスカイラインを作ったけどCM止まりで何をやっているんだろう(笑 充電ケーブルを7万円くらいで売ってしまうし。
    車載可能なLiDARが「量産」されたら7万~10万円くらいだろうという絶妙な価格予想だったので、感慨にふけってしまいます。

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