日産、とりあえず2025年の破綻は無くなったというだけで厳しい状況は変わらず。なのに株爆上がり

日産、11月も世界販売&生産台数は厳しかった。なのに株価は爆上がり! 12月17日に338円まで落ちたけれど、26日は552円とな! 50%近く上がっている。でも最短で2026年までの間、これといった新型車が出ないという厳しい状況は全く変わっていない。景気の気は「気分」と言われるけれど、なるほどと思う。普通の投資家は関わらない方がいい。もちろん「勝負好き!」なら素晴らしい展開か?

今後どうなる? 私は日産を応援する気持ちに変わりなし。良い方向に向かって動き出せばバックアップしたいと思っている。でもナニもしなければいかんともしがたい。現時点で内田さんは具体的な対策について語っていないため、とりあえずいかんともしがたく、ジリ貧が続くと思う。一般メディアを見ると「日産とホンダの社風が全く違うので折り合わない」みたいな縫合が目立つ。まぁその通り。

何らかの抜本的な対策をしない限り販売台数は落ちていく。9千人の人員削減だけじゃすまないと思う。生産規模が大きすぎるため工場を閉める必要だってある。内田さんは350万台規模で利益を出せるようにすると言ってるけれど、現在の規模だと450万台程度でフル稼働。20%も規模を縮小しなければならない。繰り返すけれど日産の厳しい状況は株価552円になった26日でも全く変わっていないです。

現在進行形で最も心配なのが電池。欧米勢は中国の電池を使うという動きになりそう。すでにメルセデスに代表されるる欧州は中国以外委売るクルマにまで中国の電池を使い始めている。BYDもCATLも新世代電池の開発を加速させています。日本勢は? 明確な方向性を打ち出しているの、トヨタだけ。ホンダと日産は、次世代クルマ作りに必要な電池をどうするつもりなんだろうか。

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1 Responses to “日産、とりあえず2025年の破綻は無くなったというだけで厳しい状況は変わらず。なのに株爆上がり”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    統合をするぞするぞと検討の姿勢を見せて、株価を上げ企業価値をかさ増しするという日産らしい戦略に、脱毛しております。
     
    しかし現状の窮地の中、自動車会社として削減しかできない無策振りには、変わりがありません。もはや「技術の日産」ではなく、「引き算の日産」です。

    かつて日本はホンハイにシャープを買収されましたが、シャープや社員、日本にとってはどうだったのかしら? 家電業界は全然分からないけど、シャープブランドが店頭に並んでいるのを見ると、いくつかの規模縮小は行われたかもしれないけど、最悪のシナリオを回避し、ベストではないが決して悪くないシナリオのような気がしています。

    日産の場合、「出世競争に敗れた元日産副社長が幹部に就任したホンハイによる日産買収計画」と書くと、半沢直樹ばりの乗っ取りインパクトがあります。でも実はEV先駆者の日産にとっては、ホンハイ案が合致しており、結果的に日産にも社員にも日本にも悪くないのかもしれない。

    一番現実的な最悪シナリオは、今後も日産経営陣のボ○クラ経営が傷をえぐるように深くして、それこそ統合前に致命傷に至ってしまうこと。

    実は観測気球を上げている今が、余力をのこしている最後のターニングポイントで、最後のチャンスかもしれないと、背筋を凍らせながら妄想しております。

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