プラチナ高騰

プラチナ(白金)の相場が急上昇している。昨日の価格は1gあたり5688円。5年前は2400円台だったから、倍以上になってしまった。最大の要因はディーゼル車用の触媒に使うための需要増だろう。ガソリンエンジン用の触媒はプラチナの使用量を減らす技術が出てきたものの、ディーゼルエンジン用はプラチナ以外の素材無し。しかも排気ガス規制の強化により、プラチナの使用量も急増中だ。例えば平成17年規制なら10gで済むとしよう。こいつをポスト新長期対応にすると、1,5倍以上必要になるそうな。触媒だけで7万5千円分のプラチナを使うということ。困ったことにプラチナの埋蔵量は非常に少ない。現時点で縦10m×横5m×深さ2mのプール一杯分しか地上に存在しておらず。今後さらにディーゼルエンジン用の需要が増えれば、7千円を突破する可能性する出てきた。プラチナ使わない(または使用量を減らす)ディーゼルエンジン用触媒を開発しないと、排気ガスのクリーン化技術は完成してもコスト的に厳しくなってしまうかもしれません。ディーゼルも順風満帆ではない。

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