ハイブリッド10年!
プリウスは1997年のデビューだから、世界初のハイブリッド登場から早くも10年が経過した。率直な印象を述べるなら「ハイブリッド戦略を間違いましたね」と思う。燃費指向のハイブリッド車に開発の重心を置き、もうひと車格くらい下のモデルを出していれば、燃費の恩恵を受けられる人が増えていたろう。実際、モデル末期を迎えつつあるプリウスは、ここにきて受注増のため納期が長くなり3ヶ月待ちとのこと。しかしその10年で「絶対に実現不可能!」と言われていた「ガソリンエンジン並のクリーン度を持つディーゼル」が完成してしまった。もはや車重2トン以上のクルマのパワーユニットは、ハイブリッドでなくディーゼル主流になるハズ。新型クラウンのハイブリッドも燃費重視の2,5リッターじゃなく、動力性能重視の3,5リッターであります。また、小型車はホンダのハイブリッドに先行されることになりそう。ハイブリッドこそトヨタ得意の「クルマは良き道具」戦略を突き詰めればいいのに。今年はハイブリッド勝負の第2幕が始まります。
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