ホンダ VFR1200F デュアルクラッチ
●168万円(ABS標準装備)
バイクにもデュアルクラッチ(クルマギョウカイだとツインクラッチ)が登場した。当然ながら発進用の手動クラッチは付いていない。ボタン操作で『D』を選び、アクセル捻るだけで滑らかに動きだす。も少しギクシャクするかと思いきや、見事に上手なクラッチミートでございます。
デザインも新しい
クルマのツインクラッチと違い、変速時にカチャカチャ音を出すのは愛嬌ながら、むしろ「変速してる!」という感覚が解って乗りやすい。変速ショックもシフトアップはほぼ無し。2速や1速へのシフトダウンの時に若干感じる程度。いやいやよく仕上がっていると感心しきり。このミッション、小型のフォーミュラカーに使える?
クラッチレバー無し
久々に大排気量のV4エンジンに乗ったのだけれど、超高性能GTといったイメージ。全ての部品の仕上がりが良い。エンジン音はメチャ静か。バイクの高級車である。2輪についちゃホンダとBMWの質感の差を感じない。ちなみに国内仕様の最高出力は111馬力。輸出仕様の172馬力よりマイルドながら、
これで十分です!
シフトペダルも無し
それにしてもカッチョええ。止めておくと、多くの人が足を止めて見ていく。質問されることも珍しくない。歩いて居る人はクルマよりバイクは興味を引くらしい。その割に販売状況厳しいですけど‥‥。目新しい技術と言い、質感の高さといい、VFR1200Fってお金持ちのオヤヂライダーにゃ最高でしょ!
自分の陰が写っているシロウト写真
街中だと3千回転以下で全て足りてしまうパワーも、お手本のようなヨーロピアンポジションも(レーサーに限りなく近い)、ブレーキの効きも文句なし! 時間あったらワインディングロードを是非走ってみたい。ということで箱根で行われるクルマの試乗会に乗っていく。
強力なブレーキ。もちろんABS付き
久しぶりの「バイクで箱根」でございます。出発前に天気予報&雨雲予想をチェックした
ら、少なくとも夕方までは問題無さそう。快調に東名を走っていたら、横浜過ぎたあたりで前方に黒雲。こら100%雨の雲でございますな。とほほ。でもフルカウルのバイク、案外濡れない。
カッコ良いです!
帰りはすっかり好天になっており芦ノ湖スカイライン。久々にワインディングロード走ったら、コーナリング速度の低さに驚く。クルマに慣れていると、思い切りスピー
ド落とさないとアブナイ。ゆっくり走っているつもりなのにバンク角、超深いのだ。でもバイクは楽しい! 曲がった道が1時間続いたって飽きない。
リアサスは片持ち式
シャフトドライブなのでチェーンほど振り回せないものの、VFR1200Fは基本的に高速ツアラー。ドッシリしたコーナリングが似合う。剛性感高いので、2人乗り+荷物満載でも全く不安無いと思う。高速巡航時のエンジン騒音&振動共に極めて少なく、200kmくらいの距離ならイッキに走れます。
リアのトランクはオプション
肝心のデュアルクラッチだが、走り出すとトルクを活かしポンポンとシフトアップ。Dレンジのままで全く問題なし。ただアクセル開けた時のキックダウン機能が付いていないため(速度落ちた時の自動シフトダウンはある)、積極的に加速したい時はマニュアルモードでギアを落とさなければならない。
けっこうタイトで好ましい
今やホンダのバイクはBMWと比べたって負けてない質感持つ。中でもVFR1200Fの仕上がりたるや素晴らしい! どこに乗っていっても注目の的。こいつのハンドルを少し高くした日本の道路事情にあったツーリング仕様モデルなんかあれば、さらに素敵です。燃費は14,4km/Lでした。
<おすすめ記事>