コスタ・フォーチュナ乗船レポート 旅行記(後編)

今回寄港地はタイのサムイ島とレムチャバン(ここには1泊するため2日間滞在)、カンボジア有数のビーチリゾートと言われているシアヌークビルの3カ所/4日間。全行程7泊8日のウチ、2日間が終日航海日になる。1カ所目のサムイ島は大型船を横付けできる桟橋などないため、沖泊めしてテンダー。早い時間に島に渡ろうとすると、けっこう待たされるので注意。

フネに常備の救難艇。超暑いです!

島に渡るためのフネはフォーチュナに常備してある100人乗り救助艇と現地手配の古いフネで、どちらに当たるかは順番のため選べない。ちなみに行きは現地のフネ。激しく古いフネながら、風通し良く快適でしたね! 帰りに乗った救難艇はエアコンなく、風通しも悪いため灼熱地獄だった。片道20分程度掛かるため、汗びっしょりになったほど。

熱帯ピーカンの日向、西洋人は好きですね

サムイ島の小さい港町に着くと例によって客引きがたっくさんいる。全く当てがなかったため、とりあえずおばさんのタクシーの運転手に引っかかってみた。象に乗れるというサファリパークが人気だという。そこまで往復で3500円。クルマに行くとタクシーじゃなく普通の白いカローラ。ここはタイ。まぁ何でもありでしょうね。幸いエアコン効く。

ゾウの耳です

ヒマ潰しに象を試す。象30分コースで2500円。滝までの4WD車送迎をプラスして3200円。2時間ほど楽しめます。タクシーのおばさんに街まで戻って貰い3500円払いバイバイ。海沿いのレストランで300円(相場より少し高い)のパッタイ食べ、フネの中だと700円するビールを180円で何杯か飲む。街ではお買い物を出来るため、案外面白いんじゃなかろうか。

夜は飲めや踊れやのパーティ

2つめの寄港地はバンコクから110kmくらい離れたコンテナ船の港であるレムチャバン。港の近所にゃナニも無いため、高いフネ主催のツアー(ギョウカイ用語でエクスカージョンと呼ばれる)に参加するか、2時間の距離にあるバンコクに出るか40分のパタヤに行くかの3択だと思う。降りると例によって大量の客引きが出迎え。

停泊中も食事は用意される

バンコクに行くべくスワンナブーム空港(ここから高速鉄道が出ている)までタクシーに乗ろうと交渉したら、140ドルだという。高いと言ったら120ドルになった。それでもタイの物価からすれば望外に高い。帰りのお客がおらず一方通行なので高いという。そんなら往復だといくらか効いたら240ドルだって。バカにされたってことでしょうね~。

ハイエースの乗り合いシャトルは3500円

ふと横を見たら「バンコクまでシャトルバス片道3500円」。昨日フネのインフォメーションで聞いたらバンコクまでの単純往復は無いという。だからタクシーを考えた。シャトルバスあるなら迷わない。往復7000円です。シートベルトが無い4列シートのハイエースに10人ほど乗りこんでスタート。2時間後の11時30分にでバンコク市内に到着。

毎晩ショーのあるシアターも3階ぶち抜き

降りる際「帰りは?」と質問。すると「今日帰るのか?」。今日帰ると言ったら「それなら19時30分にココ」。今決めたようにしか見えない。大丈夫なんだろうか。とりあえずお買い物をして19時15分に着いた場所に行くと、エライ! 待ってました。帰りの客は2人。まぁ7000円でも十分儲かると思います。行きは3万5000円とボロ儲けですから。

シアヌークビル。港の外に出るや客引き攻撃を受ける

そして3カ所目がシアヌークビル。結論から書くとココは酷いです。シャトルバスで港の入り口まで送迎してくれるのだが、着くと単なる道ばた。降ろされるや、3輪車やタクシーの客引きに囲まれる。旅慣れていないと無理です。案内居ないためボラれそうだし。フネに戻ろうかとも思ったが、それじゃ面白くないためタクシーのオヤジに引っかかってみた。

このライオンがシアヌークビル有数の観光名所とか!

1時間20ドルだという。名物の美しいビーチを目指す。このオヤジ、何と30km/h以上出さない。後で時間を稼ぐためワザとユックリ走っていると解る。普通なら20分の距離を40分掛かって到着。ビーチは写真で撮ると美しいが、水質は沖縄に遠く及ばず。ビーチのレストランでお昼食べたら、押し寄せる大量のハエとの厳しく長い戦いになってしまった!

シアヌークビル、街の中はゴミだらけ。中国資本が開発しているらしく、いたるところで工事やってる。ベトナムのダナンのようにしたいのだろう。観光資源もビーチくらいしかないようだ。シアヌークビルを寄港地にしているクルーズは避けた方がいいと思う。ということで帰りも30km/h。港に戻ったら2時間半だから60ドルだって。

白くて長く続くビーチ

50ドルに値切ったが全く引かない。ポル・ポト率いるクメールルージュが170万人も殺したカンボジア人と大げんかしても良いことは無さそう。タンスのカドに小指ブツけたようなモンだと諦め60ドル払いバイバイ。おそらく死ぬまでシアヌークビルを訪れることはないと思う。また、お年寄りや旅慣れない人なら少々高くてもフネのツアーに参加した方がいい。

30km/h以上絶対出さない。怖かった世代のカンボジア人です

フネのファシリティに戻る。毎晩行われるメインのショーは、初日のイタリア演歌(有名な曲ばかりで楽しめる)を皮切りに、毎晩けっこうレベル高い。絶対見た方がいいです。ショー終わると4~5カ所で生演奏やダンス大会! 今回お客の95%は西洋人だったこともあり、連夜遅くまで飲めや歌えや踊れやで大いに楽しめた(中国ブネは地獄です)。

メニューはこん感じ。右下の欄内以外無料

朝ご飯は9階のブッフェか着席レストランどちでもOK。食事のレベルからすれば圧倒的にレストランが上。ブッフェにないエッグベネディクトや、ワッフルなどオーダー出来るし、美味しいフネのブッフェを前述の通りベストを10として5という感じ。コーヒーも苦いお湯みたいな味でアカン。コーヒー好きはお金払って飲むしかない。

ブッフェは気合い入っておらず

昼も二つのチョイスがある。これまたおすすめはメニューからフルチョイス可能な着席レストランです(席は行った順に案内される。幸い中国人とは一度も同席せず)。ただウエイターの当たり外れが大きい傾向。これは同じコスタクルーズのネオロマンチカにも当てはまる。まぁ今回終日航海日が2日間だったため、1回ブッフェ。1回着席にした。

クルーズ中、一回はイベントがあります

シンガポール着は9時。下船指定時刻10時45分。8時までに部屋を開けなければならない。8時に部屋を出てノンビリ朝ご飯食べるのがベストかと思う。相変わらず乗船時と下船時の担当係りは愛想無く感じ悪い。コスタクルーズ、接客態度で大きく損をしてるように感じる。要所要所でイヤな思いをするのを除けばけっこう楽しかったです。

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