国沢光宏のMSCメラビリア乗船レポート(その1)

今回の目的はMSCクルーズの新造船『メラビリア』の試乗である。今やクルーズの旅は急速に普及しており、MSCクルーズとしちゃメラビリアを日本人に紹介していきたいようだ。盛んに営業しており、日本人客は順調に増えているという。けれど当たり前の如く甘い紹介ばっかり。こらアカン。

バルセロナ空港着陸のファイナルアプローチで右側に港が見え、メラビリア居ますね! 1番右のフネで、全長315m/16万7千トン。日本で1番大きい飛鳥Ⅱが241mの5万トンだからクルーズ船で賑わうバルセロナ港の中でも目立つ。クローズアップすると、こんな感じ。フネの近くじゃ大きすぎて全貌解らず。

乗船手順は普通のフネと同じ。大きな荷物を入り口で預け、後は受付カウンターに行きパスポートと書類を見せればフネの上での身分証明書とお財布替わりの乗船カードを貰える。ここまで荷物預けてから20分程度。5千人乗る船を上手に裁くノウハウはタイしたもんだと思う。ということで乗船です。

中に入ると、やはり新造船だけにピッカピカ。そして大きい! フネの中にいることをカンペキに忘れてしまうほど。下の写真は6階のプロムナード。通りの左右にショップやカフェ、チョコレート作りを実演してるショップなどもある。イメージは台場のヴィーナスフォート。あれを少し小さくした感じ。

それにしてもフネの取材って遊んでいるようにしか見えない、まぁクルマの取材もクルマ好きからすれば遊んでいるように見えるワな。クルマを風光明媚な場所や海外、サーキットなどで乗り回してるだけにしか見えませんから。これがフネのギョウカイだと一段と酷くなる。遊んでいるとしか思えない。

「ように」でなく「しか」であります。100歩譲って小さいボートに乗ったことがあるヒトなら、荒れたときの厳しい修行もあることを御存知のことだろう。されどメラビリアのように大きいフネになったら、厳しさのカケらもなくなってしまう。楽しいのみ。しかもフネの大型化で、誰でも乗れるくらい安くなった。

メラビリアのクルーズ料金は6泊7日で8万円程度から。ホテル代と食費、移動コストを考えたら、どんな旅行より安価。1人1日1万円というのが常識になってきた。こんな遊びを普通の人に出来るような仕組みを発明したヤツはタイしたモンだと感心する。今までは一部のお金持ちの贅沢な遊びだったのに。

ということでフネは18時に出港。最初の印象は「基本設計が悪いかも」。300mを超えるフネは揺れない、と思っていたが、走り出すと左右に揺れる。大きなピッチングやロールこそしないけれど、エアバスA380のように、妙に揺れてます。船首が波に当たる振動も伝わってくるから驚いた。<乗船レポートその2へ>

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