なんでTVや大手メディアは海上保安庁の初動遅れを指摘しないのだろう?

知床の遊覧船遭難事故の件、原因は運行会社にある。どうしようもないくらい酷い。ただ事故に至った最終的な理由は操船ミスか船体トラブルだ。故意じゃない。交通事故にも言えることながら、起きてしまえば「アンタが悪いから仕方ない」にならない。やはり救助出来る体勢を作っておくべきだと思う。今回の事故で現場に到着するまで3時間以上掛かったことはジックリ検証すべき。

海上保安庁は現場まで45分くらいで飛べる距離の釧路基地にあるヘリコプターがたまたま他の任務に就いており、基地に戻ってから給油したため3時間掛かったと説明している。だったらすぐ飛べない時は航空自衛隊などと連絡を密にし、千歳基地の捜索救援機『U-125A』に飛んで貰う算段を付けておくのが常識だと考えます。千歳基地から遭難海域まで350km。30分の距離だ。

U-125A 写真/航空自衛隊

最初の入電で飛ばしておけば、沈む前に現場到着が可能だったかもしれない。また最初の入電でウトロの漁協に「海上保安庁の巡視船は現場到着まで5時間掛かる。今の海況で出られるような波に強いフネがあったら出て欲しい」と依頼すれば、ウトロから現場到着まで1時間。航空機で漂流している当該船舶を確認しながら誘導することで何か手を打てた可能性はある。

遭難してから時間経ってからの対応を見ると一生懸命だと思う。でも頑張って欲しいのは初動。どうして最初の航空機が現場到着まで3時間掛かったのか? 大手メディアは全くそこに触れない。それなら事故が起きた海域は海上保安庁が責任を放棄していればよかったと思う。「落水したら何の対応も出来ない」と白旗上げていたら、地域で対応法を考えたことだろう。

そもそも国交省だって当該水域は救難体制は取れないと解っていたんだろうから(実際に事故後、緊急対応は難しいと逃げている)、観光船にも安全確保のための行政指導はすべきだった。海上保安庁も小型船舶免許も管轄は国交省ですから。一番重要なのは事故再発防止策。社長と船長の責任だけで終わらせず、救助体制を作れない海域では安全確保のルール作りを!

フネの長さと同じ波長など小型船舶じゃありえない

波長と波高の関係も解らないメディアは上のような実験を行った。動画のような短い波長(波頭と波頭の距離)、東京湾奥や河口など限られた海域以外で起きることなどありえない。とにかく観光船会社の社長と船長を悪者にすれば気が済むということなんだろう。繰り返すが重要なのは再発防止策。じゃないと日本中の観光船が危険だということになってしまう。

メディアで大きなフネの経験しか無い人ばかりが解説するのも小型船舶関係者からすれば「う~ん!」です。下は風速15~20mの海。観光どころではありません。でも波に強いフネなら走れないワケじゃないです。もっともっと高い波も経験してます。ここにきて自衛予算が話題になっているが、海上保安庁と分散するより国民の緊急対応には役立つかもしれない。

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