ウエットのタイヤ空気圧、300kPaくらいがおすすめです

皆さん雨の日のタイヤ空気圧、どうしてますか? 模範的な回答は「少し高めに」となる。では「少し」とはどの程度か。これまた模範的な回答だと「10%程度」ということになる。ここで問題になってくるのが複数の空気圧を指定しているケース。下はBMW330eの指定空気圧なのだけれど、同じタイヤサイズでも240kPaから320kPaまで幅広い。

驚くのがビミョウなこと。3人と5人だと120kgくらいしか変わらない。なのに後輪で60kPaも違ってくる。330eは人数による荷重指定だけながら、走行速度で空気圧を指定している車種もあります。かといえば新型MIRAIのように前後とも人数関係無く230kPaという車種もある。10%高めと言うことだと330eはナニを基準にしたらいいか迷うし、新型MIRAIだと253kPaとあまり高くない。

どうしたいいか? まずウエットで空気圧を高めにする理由だけれど、タイヤと路面に滞留する水をトレッドで排水する目的にある。タイヤが路面に接する際、空気圧少ないとぐんにゃり接地していく。水の膜があれば、そいつを裁ち切るパワーという点で弱い。空気圧高ければ強い力で路面に滞留する水を叩くため、排水しやすくなるというロジックだ。

といった”目的”を考えたら、253kPaくらいじゃ物足りない。330eなんか通常の使用で320kPaまで指定してきている。もちろんタイヤ構造やメーカーの差もあります。330eは空気圧ゼロになっても走行可能なランフラットタイヤだ。どの程度空気圧を上げても安全なのだろうか? いくつか目安はある。例えば市販タイヤで雨量の多い日にサーキットを走る場合400kPaくらいまで使う。

私も何度か試したことがあるけれど、コントロール性もグリップも上々だった。いろいろ調べてみると400kPaで使っている人は多い。ただ普通のクルマで400kPa入れると乗り心地がゴツゴツするなど弊害も出てくる。ということから通常のタイヤでの上限は300kPaくらいに抑えておくといい。タイヤメーカーに聞くと350kPaくらいなら通常の使用で想定しているという。

といったことを総合して考えると、雨量の多い日にタイヤ性能を引き出そうとすれば300kPaくらいを考えたらいいんじゃなかろうか。ただそのまんま夏場に突入するとタイヤ温度が上がって空気圧も高くなるため、梅雨明けしたら乗り心地を重視するなら冷間で標準空気圧を。走行中(温間)に空気圧チェックするなら、10%くらい高めでちょうど良い具合になります。

ということで次回スタンドに行ったら300kPaを試してみたらいかがだろうか。330eのように300kPaを超える高めの指定であれば、前後とも最大値に合わせればよかろう。

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