トヨタ、認定中古車のハイブリッドシステムは10年/20万km保証。なのに新車だと5年/10万km

以前、知人の会社で営業車として使っているアクアの走行用電池が8年/9万2千kmで交換だと宣言され、言われるまま交換した件を紹介した。営業担当は「ハイブリッドの電池なんてそんなもの。残る6台もそのうち交換が必要になります」。実際、さらに1台も電池寿命と言われ、見積もりを出してきたという。先日、オリンピックで使った車両の取材をしてたら興味深いことが。

何と! トヨタのハイブリッド車、トヨタ認定中古車だと新車登録から10年/20万kmまで保証付きなのだった。もちろんメインバッテリーの他、壊れたらお金掛かるインバーターなどまで含まれる。一方、新車でハイブリッドを買うとハイブリッド関係の部品は『特別保証』というカテゴリーになり、以下の部品は5年/10万km保証。驚いたことに中古車の半分だ!

知人の会社のアクアも中古車で買ったら余裕で保証してくれたワケ。だったら中古車(新古車)で買った方がお得--と本末転倒になってしまうため、本来なら新車で買っても10年/20万kmの耐久性は余裕で確保出来ているんだろう。総合的に考えたら新車で買って中古車の保証期間以下で壊れたのなら、その車両や使用環境に問題があったということ。私は特殊なケースだと考える。

そしてディーラーはお客さんのメリットを考えるべきだと思う。トヨタ、伝統的にディーラーのレベル高い。アクアのようなケースなら、普通は原因調査の上、無償交換だろう。なのに杓子定規な有償交換。車検不正と合わせ、ダメになってきたのかもしれません。ただアクアの件、トヨタの開発に聞いたら「そのくらいで寿命になることもある」。う~ん! だったら中古車の保証と同じにすべき。

この問題、輸入車でも遠からず出てくると思う。国産車よりさらに部品代が高いだろうから、インバーターや走行用電池の交換となれば7桁もありうる(実際S400hの電池交換は240万円!)。事故をカバーする保険もあるのだから、有償でいいからインバーターと走行用電池、ミッションといった高額部品の保険システムを作ったらいい。2~3万円なら入る人も多いだろう。

 

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