トランプ関税の影響か? マツダ、4月はアメリカへの輸出台数が減少。5月どうか?
トランプ関税の影響がジワジワ出てきているように思う。以前から「一番厳しいかもしれない」と書いてきたマツダのデータを見ると、早くもトランプ関税始まった4月の輸出台数から影響出ている。2025年1月~4月の累計で北米向けは前年比14.3%増だったものの、4月に入って10%減となった。アメリカ向け(カナダとメキシコを含む)輸出台数を意図的に減らしたワケです。
販売台数を見ると、アメリカだけのデータがあり4月は前年比21%増。売れているので27.5%の関税を払っても利益を確保出来るのなら輸出すると思う。マツダの場合、関税を払うと値上げしない限り利益が出ない製造原価なんだと思う。そもそもCX-90とCX-70の販売価格を決めたのは160円にも届きそうな円安の時期。利益率を低く設定したと考えられる。
5月の輸出実績は6月29日に発表されるけれど、やはり台数を減らしているらしい。となればラージの台数を減らさないためにも日本国内の販売台数を確保しなければならない。4月で言えば2500台ほど北米向け輸出が減った。その分を国内で販売すればいいということです。CX-60とCX-80の国内販売台数は合計して1000台程度。販売目標は合わせて3400台。
目標通りに売ればカバー出来る。そんなことから国内販売のテコ入れを行うと発表した。プレスリリースを読んでみたけれど、どんなことしたいのかよく解らないです。東堂さんという新会社の代表は仕事できると思う。ただ藤原体制の時と同じような「黒いマツダ戦略」をそのままブラッシュアップしたように見える。直近の状況を見てもメディア露出量激減。
新型車出てこないスバルの売れ行きが落ちないのは、上手に話題を作ってきたことにある。マツダを見ていると、そういった切れ者や知恵モノがいない。かといって「何とか売る!」という泥臭さもない。このあたりで抜本的な戦略変更をしないと販売台数の低下に歯止めが掛からなくなるかもしれません。とにかくCX-60を売ることが大切だと思うけれど無策に感じる。
<おすすめ記事>
台数稼ぐなら コンパクトカーでしょうが、そこには、手を 付けていません。なんか、目標台数は、むつかしそうです。
CX-60・・・たぶん、デザインチェンジや路線変更はできないし、させないでしょうね。新型エンジンや、足回りの改良で乗り心地を改善させるレベルはできても、ユーティリティを向上させるためのパッケージ改良まではやらないでしょう。
とにかくCX-5の出来が良すぎて、売れすぎたおかげで、CX-60への上級移行ができないんですよね。
CX-80も同じく、CX-8の出来が良すぎて、3列シートSUVでも代替にもならないし、上級移行としても選ばれない。
ここにその理由を列挙するには、あまりにも多すぎます。
マツダ2は販売終了の方向だそうですし、マツダ3とCX-30はCX-5のように改良をする気はなく、これまたそのままフェードアウトされそうな雰囲気。そのわりに、なぜかMX-30はEVだけ販売終了させて継続するようですが、そもそもガソリン、ロータリーPHEV含めモデル廃止レベルの実績ですけど。
最近、CX-60を見る機会があったのですが幅が広すぎますね。
2.5m幅の駐車場スペースがとても狭く感じました。少なくともCX-5では狭さを感じないので、そのサイズ幅を日本で販売する目安にしないと数は出ないです。