ロードスター、KPCなる普通の人だと理解出来ない制御を採用!

ロードスターの年次改良で990Sというモデルが登場した。最初から『S』グレードは990kgなのだけれど、イメージとしちゃ「廉価モデル」。あまり評価されていなかったし、存在感だって無し。今回初めて知ったのだけれど『S』は廉価版じゃなく、ピュアなロードスターを作りたいという意気込みだったそうな。なのに廉価グレードと思われてしまい残念無念という状況。

だったら魅力を付けてみましょう、ということからレイズの軽量アルミとブレンボのキャリパーを付け、サスペンションもフラットライド感を出す方向で再セッティング。電動パワステの操舵フィールを変更し、さらに『GVC』を考えた梅津さんというMADなエンジニア(ニュルを300周もしてる走り好き)が『KPC』という「話を聞いても皆さんワカラン」と思う新しい制御を加えた。

スンゴク簡単にKPSを紹介すると、コーナーでハンドル切ったら内側後輪にホンの少しブレーキ掛ける。こう書くと「ブレーキによるトルクベクタリングか?」と思うだろうけれど、そこまで強くないという。ブレーキ掛けることでアンチリフト機能が作用し、僅かに内側後輪を沈み込ませる。内側後輪、本来ならロールして浮き上がる傾向。その浮き上がりを防ぐ。

喜多見さんとサスペンションの話をすると「とにかく内輪を浮き上がらせちゃダメです」という。内輪がリフトすると、重心だって上がってしまう。実際、喜多見さんが作るサスペンションは見事に内輪が浮き上がらない。KPSはブレーキ使ってむしろ内輪の低くする。これは重量増もコストアップも伴わない。GVCと並んで素晴らしい「発明」だとウナります。

乗るとどうか? 私のウデがポンコツなのかGVCと同じく「目が覚めるような違い」は感じなかったけれど、高速コーナー(といっても公道のためラリーなら低速です)でスタビリティが上がったかな、と思う。テストコースなどならハッキリ体感出来るかもしれません。梅津さんによれば「低速コーナーはキビキビ曲がる感じを残し、高速域での安定性を増やしました」。

KPSもさることながら改めてロードスターのハンドルを握ってみたら、初期モデルから完成度が上がったらしく楽しい! 2リッターのRFはトルク感あって大人の味。フル装備のSもちょうど良い感じ。990Sは素のロードスターの楽しさを持つ。エンジンで走る最後の1台を考えるのなら、どのロードスターを買っても満足出来ることだろう。950Sとか出たら欲しくなっちゃうかもしれません。

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