先見の明

ゴーンさんは素晴らしい経営能力を持っているけれど、残念ながら自動車作りに大切な「先見の明」についちゃ普通の人と変わらないように思う。先日来、電気自動車を先進国で展開すると言ってます。何度も何度も書いている通り、電気自動車の決定的弱点が暖房。先進国の大半は厳しい冬を持つ。厳寒期のヨーロッパやアメリカ北部州で電気自動車が使えると考えているのだろうか? しかも先進国の場合、収入に於ける液体燃料コストは低い。日本ですら原油1バレル150ドル(1リッター200円)になったとしても、ハイブリッド車やコンパクトカー、ディーゼルなどリッター20km走れるクルマが普及すれば内燃機関は依然安泰かと。一方、中国やインドに代表される新興国は電気自動車爆発的普及の可能性極めて大。三菱自動車も先見の明という点で厳しい。今や電気自動車とパリダカしかPRしてません。SST+ディーゼルという素晴らしいパッケージをヨーロッパ向けアウトランダーに搭載したり、「燃費の良い悪路対応車」(パジェロなどは燃費悪く将来的に厳しい。ラリー車のイメージを持つ乗用車の方が燃費良いため売れると思う)であるランエボみたいなモデルを持っているのだからキッチリPRしたらいいのに。もちろん優れた技術を開発しておけば、どこの国でも売れます。

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1 Responses to “先見の明”

  1. 北森 より:

    電気自動車は
    アジアの都市部にこそ必要だと思います。
    バンコクの庶民の足トゥクトゥクや
    インドなどのオートリキシャなどが
    電気になるだけで随分と排気ガスが減りますよ。
    トヨタ車体あたりが東南アジア向けに
    電気自動車を真剣に売ってくれることを祈ります。
    このままでは絶対に台湾に
    この分野を持っていかれてしまいます。

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