城の崎にて。ハイエース、走らせてくれませんでした

全日本ラリーって江戸時代の藩政と同じで主催者毎に全く考え方が違う。とても素晴らしい主催者があると思えば、スタンドで売ってるのと全く同じガソリンを空き地にドラム缶で持ち込み1リッター500円で売りつける主催者もある。以前、電気自動車で丹後半島ラリーに出た際、航続距離などを伝えていたのに「充電は指定されたガソリンスタンド以外認めない」とラリー直前に言われた。

ラリーは燃費競争じゃない。普通、エントリー受け付けた時点でガス欠/電欠なく走れるよう配慮してくれるのがラリーという競技の基本理念です。なのに突如「レギュレーションだからダメだ」と言われ、泣く泣く2本だけ思い切り走って玉砕しました。今回も根っこは全く同じ。ハイエースのロールバー、業者に「全日本ラリーのJ項対応で」とオーダーしたのに、JAFから不具合を指摘された。

おまえら氏ね、と言われ玉砕です

JAF、3年前からロールバーの安全性を強化しており、その目的に沿った内容です。安全性向上は重要なことなので改修することに全く異存なし! ただ不具合と言っても現在走っている3年前以前のロールバーや、オープンクラスという大昔の細い鉄パイプのクルマと比べれば圧倒的に安全性高い。そんなことから前回の唐津ラリーは主催者も「なるべく早く改修するように」と認めてくれた。

改修対象は2本あるサイドバーの下側の一部です

ここからがワカラン。唐津から京丹後、群馬まで連続しているため「なるべく早く」はチームに聞いてみたら北海道からということだったらしい。けれど京丹後の車検で「レギューレション違反」と言われ失格になった次第。全日本クラスじゃなく緩いロールバー規定で走ってるオープンクラスならどうか、と言ってもダメ。電気自動車の充電と同じく事前に通告してくれたら現地までいかなかったのに。

ということでレッキはけっこううまく行ったのに出走かなわず。ちなみに次戦の群馬はJAFからの改修資料が5月13日に出たため対応する計画を立てていたので問題なしです。丹後半島、改修要項出る日も解らず、改修日程さえ決められませんでしたから。ということで私にとって世界一嫌いな主催者(2番目は丹後半島)のラリー北海道は出場しないようチームに意見具申しておきました。

どうせなら楽しくラリーしたいですからね。さて城崎である。一度訪れてみたかった。今回のラリーの宿は開催地の近所が確保できず城崎でした。志賀直哉の「城の崎にて」は、死んでもおかしくなかった事故の怪我で湯治のため城の崎を訪れた主人公がネズミやトカゲの運命を見て生き物の生死を考えるという内容。いいこともあれば悪いことだってある。城崎に来られてよかったです。

 

 

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